EPISODE4-2 食い尽くしてやる！ ページ43
トレイ先輩の怒涛の勢いによって、妖精は無事追い払われた。
荒い息を吐きながらも、彼は未だオオナマズと奮闘している部員たちに声をかける。
「よし、妖精を追い払ったぞ！みんな大丈夫か！？」
「早かったね、トレイくん……！もう少しゆっくりしていても良かったのに」
「そんなこと言って、汗だくじゃないか。遅くなって悪かった」
汗まみれになっているルーク先輩を見て、トレイ先輩はすぐさまロープを掴む。
「よし、ロープを掴んだ！引くぞ、せーのっ！！」
トレイ先輩の号令と共にロープを引っ張った直後、ザパァンッ！！とオオナマズの半身が水面から出てきた。
「おおっ！オオナマズが出てきたんだゾ！でっけ〜！！」
「まだだ、体が水中から半分しか出てない！もう少し……！！」
「向こうも必死に抵抗しているね。真剣勝負といこうじゃないか……！」
「気合を入れて力を合わせるぞ！せーのっ！！」
「「「うおぉおおおおおっ！！」」
サイエンス部全員が力を合わせてロープを引っ張る。
直後、オオナマズがいきなり暴れ出した。
「な、なんだ？オオナマズが急に暴れて……」
「わっ、わわわわわ！コッチ来んな〜！！」
「グリム！？」
「ふなーっ！？」
グリムの悲鳴が響き渡った瞬間、オオナマズが陸に上がる。
それを見たサイエンス部が、喜びの歓声を上げた。
「はぁ、はぁっ……マーヴェラス！オオナマズの全員を陸に引きずり出せたよ！」
「よ、よかった……しかし、急に暴れてこっちへ向かってきたのはなんだったんだ？」
「あの、それよりもグリムはどこですか？さっき悲鳴が聞こえたんですけど……」
「なにも……よくねーんだゾ……！」
「グリム？どこにいるんだ？」
弱々しい声が聞こえて全員がきょろきょろ見渡すと、ルーク先輩はオオナマズのほうを見た。
「見てくれ、オオナマズの口の端からグリムくんの足がはみ出てる！」
「まさか本当に食べられたの！？」
「た……大変だ！！俺がオオナマズの口を開けるから、Aはグリムの足を引っ張ってくれ！せーの……！」
「よいしょ、っと！！」
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ミア - 36ページのグリムのセリフ【サイエンス部】が【セイエンス部】になってます。 (2月23日 13時) (
レス) @page38 id: 2dc0a598d4 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます！ (2月12日 22時) (レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。12ページのオルトのセリフ『きっと』が『樹ッと』になってましたよ。一瞬えっ？なにこれ？と思いました。 (2月12日 19時) (レス) @page12 id: bedc6476a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2024年2月9日 0時
