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その数分後に天幕を持ってきたルーク先輩たちと他のサイエンス部員総出で罠を張る。
そしてトレイ先輩お手製の撒き餌を湖の中へ投げた。
「おお、投げ入れた撒き餌がみるみるうちに水に溶けていく。あまりにもきめが細かくてミキサーでも使ったのかと思ったよ」
「はは、褒めすぎだよ。ともかく、あとはオオナマズが来るまで待つだけだ。まあ、そんなすぐには来ないと思うが……」
そう言った直後、水面で大きな影がユラ……と揺らめいた。
「……トレイくん！オオナマズだ！ずいぶん大きく見えるね」
「おーっ！？ほんとに来た！！」
「しーっ、静かに。ナマズは嗅覚も鋭いから、あまり騒ぎすぎると警戒される可能性がある。しかし、ずいぶん誘い出されるのが早いな……よほど空腹だったのか？」
「いい感じだね。そろそろ天幕の上に来るよ」
「よし……警戒されないよう、静かにな。一気に引くぞ。3、2、1……」
部員総出で天幕を引っ張ると、オオナマズは暴れながらも天幕の中に入っていった。
「よし、うまくオオナマズが天幕の中に入ったぞ！」
「お、重いぃっ……！暴れられると、余計に……！」
「落ち着いて、ゆっくり！無理に引き上げようとしてもオオナマズが暴れて体力を消費するだけだよ！」
「全員でタイミングを合わせるぞ！せーの……！」
トレイ先輩たちが天幕を引っ張ろうとした時だ。
激しい水飛沫の音の中、涼しげな音が聴こえてきた。
「な……なんだ？この音は……」
「トレイくん、妖精だ！こっちへ来る！」
彼らの前に現れたのは、この湖畔周辺で暮らす妖精。
彼らはトレイ先輩に向けて水をかけてきた。
「うわっ！？やめろ、水をかけるんじゃない！」
「じ、地面が濡れて足が滑るっ……！！」
「これ以上邪魔をされたら、体力を消費するだけだ！トレイくん、私が追い払おうか？」
「いや、ルークたちはロープを離さないでくれ！」
そう言うと、トレイ先輩は着ていた上着を脱ぐと妖精たちの前に立つ。
「妖精は俺が追い払う。それまで、頑張って耐えるんだ！！」
鋭い声で叫んだその姿は、オーバーブロットしたリドル先輩を止めた時の姿とそっくりだった。
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ミア - 36ページのグリムのセリフ【サイエンス部】が【セイエンス部】になってます。 (2月23日 13時) (
レス) @page38 id: 2dc0a598d4 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます！ (2月12日 22時) (レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。12ページのオルトのセリフ『きっと』が『樹ッと』になってましたよ。一瞬えっ？なにこれ？と思いました。 (2月12日 19時) (レス) @page12 id: bedc6476a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2024年2月9日 0時
