＊ ページ38
うん、ここは一緒ね。
魔法薬ならヴィル先輩がいる映画研究会が一番早く仕上がるかもしれないわね。
「次は『食』！食料の確保と同時に、それらの生きる環境にもしっかりと目を向けるべきだ。湖畔で魚たちを食い荒らす、オオナマズを捕獲しろ」
「あの湖に生息しているのか？オオナマズなんて人づてに話を聞いたことしかないぞ」
ここも同じね。
というか、そんなにオオナマズっているの？
「最後は『学』！昨日よりもより応用的な、魔法石に関する知識が必要だ。再び坑道へと入り、魔法石を1つ集めろ。ただし、昨日よりもデカイやつをだ！最低2センチ角……重さは7グラム相当だな」
「小さな魔法石でも苦労したのに、倍以上のものを採掘しないといけないの？」
「坑道のより深部へ向かえということでしょうか。入念な準備が必要になりそうですね……」
やっぱり、この課題は誰も難しいと思うのね。
「期限は今日も日没までだ。『バルガスキャンプ』、2日目の課題……開始！！！」
バルガス先生の号令で全員がばらけると、さっそく課題について話し合う。
「さて……今日はどの課題からやろうか」
「どれも難易度が高くて、時間がかかりそうだな……」
「楽しそうなのは、オオナマズの課題だね。大きな個体は体長5メートルにもなるそうだし。いったいどれほどの迫力なのか、ぜひ見てみたいよ」
「はは、興味があるなら俺たちは湖へ行こう。……あれ、そういえばマレウスは？」
「私が起きたときには、既にいなかったよ。昨日のように散策しているのかもしれないね」
「そんな早朝から……まあ、どこかで会った時にでも課題の内容を教えればいいか」
トレイ先輩たちの会話で気付いたけど、本当にツノ太郎がいない。
まったく……ここにはあなたが好きなガーゴイルも廃墟もないわよ。廃屋はあるけど。
「じゃあ、出発しよう。できるだけ早く終わらせて他の課題も手伝わないと」
そうして、各部活が活動を開始した。
「ううーん……ねみぃ……。オレ様たちは課題をやらなくていいとはいえ、こんな朝早くから動きたくねーんだゾ……」
「これも記録係の仕事よ。頑張りましょう」
「オマエ、よくそんなにやる気出るな……。まあいいや。目を覚ますついでにアイツらの苦労する様子でも見てやるか！」
「趣味悪いわよ」
意地悪いグリムに呆れながらも、私たちは同じように課題が行われている場所へと向かった。
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ミア - 36ページのグリムのセリフ【サイエンス部】が【セイエンス部】になってます。 (2月23日 13時) (
レス) @page38 id: 2dc0a598d4 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます！ (2月12日 22時) (レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。12ページのオルトのセリフ『きっと』が『樹ッと』になってましたよ。一瞬えっ？なにこれ？と思いました。 (2月12日 19時) (レス) @page12 id: bedc6476a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2024年2月9日 0時
