検索窓
今日:32 hit、昨日:31 hit、合計:2,301 hit

EPISODE2-6 活かさない手はないよ ページ31

魔法石を狙ってきた妖精は、トレイ先輩たちによって見事追い払われた。

「ふう……どうなるかと思ったが、なんとか追い払えたみたいだな」
「あとは魔法石をゴーストに見せるだけだね」
「ああ、探しに行こう。……グリム?どうして俺の足にくっついてるんだ?」

言われてトレイ先輩の足を見ると、グリムがコアラよろしく抱き着いていた。

「な、なんでもないんだゾ」
「ヒーッヒッヒ!呼んだかい?」
「ギャ―――ッ!?なんで毎回、オレ様の後ろに立つんだ!!」
「またびっくりさせられちゃったわね」
「ふざけんじゃねー!!」
「ヒッヒッヒ……ごめんねぇ。反応が楽しいからさ」

グリムとゴーストの会話である程度察したのか、サイエンス部全員は苦笑していた。

「それより、魔法石を採掘できたみたいだね」
「ああ、確認を頼むよ」
「……うんうん。クリア条件は満たしているね。ほら、サイエンス部とガーゴイル研究会。『バルガスバッジ』を受け取りなよ」
「メルシー!」
「よし、これで1個は確保できた。他の課題も手伝いに行こうか」
「そうだね。トレイくんとマレウスくんのおかげで時間を短縮できたし、これを活かさない手はないよ」

2人の会話を聞いて、部員の1人が挙手した。

「あの……マレウス先輩は放っておいていいんですか?」
「あいつならひとりでも大丈夫だと思うが、声をかけておいたほうがいいな。おーい、マレウス!俺たちは先に行ってるぞー!」

トレイ先輩が大声で叫ぶも、坑道から返事はない。

「返事がないんだゾ」
「もしかして、声が聞こえないほど奥まで進んでるのか?」
「ありえそう……」
「まあ、きっと大丈夫さ。彼は私たちの誰よりも強いからね。日が落ちるころには、ちゃんと帰ってきてくれると思うよ」
「うん……それもそうだな。マレウス相手に心配しすぎか」
「ですね。ツノ太郎ならちゃんと帰ってきてくれますよ」

そう結論づけた私たちは、そのまま鉱山を後にするのだった。

EPISODE3-1 無駄にビビりましたわ→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (6 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
16人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ミア - 36ページのグリムのセリフ【サイエンス部】が【セイエンス部】になってます。 (2月23日 13時) (レス) @page38 id: 2dc0a598d4 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます! (2月12日 22時) (レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。12ページのオルトのセリフ『きっと』が『樹ッと』になってましたよ。一瞬えっ?なにこれ?と思いました。 (2月12日 19時) (レス) @page12 id: bedc6476a9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ブロッサム | 作成日時:2024年2月9日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。