EPISODE2-6 活かさない手はないよ ページ31
魔法石を狙ってきた妖精は、トレイ先輩たちによって見事追い払われた。
「ふう……どうなるかと思ったが、なんとか追い払えたみたいだな」
「あとは魔法石をゴーストに見せるだけだね」
「ああ、探しに行こう。……グリム?どうして俺の足にくっついてるんだ?」
言われてトレイ先輩の足を見ると、グリムがコアラよろしく抱き着いていた。
「な、なんでもないんだゾ」
「ヒーッヒッヒ!呼んだかい?」
「ギャ―――ッ!?なんで毎回、オレ様の後ろに立つんだ!!」
「またびっくりさせられちゃったわね」
「ふざけんじゃねー!!」
「ヒッヒッヒ……ごめんねぇ。反応が楽しいからさ」
グリムとゴーストの会話である程度察したのか、サイエンス部全員は苦笑していた。
「それより、魔法石を採掘できたみたいだね」
「ああ、確認を頼むよ」
「……うんうん。クリア条件は満たしているね。ほら、サイエンス部とガーゴイル研究会。『バルガスバッジ』を受け取りなよ」
「メルシー!」
「よし、これで1個は確保できた。他の課題も手伝いに行こうか」
「そうだね。トレイくんとマレウスくんのおかげで時間を短縮できたし、これを活かさない手はないよ」
2人の会話を聞いて、部員の1人が挙手した。
「あの……マレウス先輩は放っておいていいんですか?」
「あいつならひとりでも大丈夫だと思うが、声をかけておいたほうがいいな。おーい、マレウス!俺たちは先に行ってるぞー!」
トレイ先輩が大声で叫ぶも、坑道から返事はない。
「返事がないんだゾ」
「もしかして、声が聞こえないほど奥まで進んでるのか?」
「ありえそう……」
「まあ、きっと大丈夫さ。彼は私たちの誰よりも強いからね。日が落ちるころには、ちゃんと帰ってきてくれると思うよ」
「うん……それもそうだな。マレウス相手に心配しすぎか」
「ですね。ツノ太郎ならちゃんと帰ってきてくれますよ」
そう結論づけた私たちは、そのまま鉱山を後にするのだった。
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ミア - 36ページのグリムのセリフ【サイエンス部】が【セイエンス部】になってます。 (2月23日 13時) (レス) @page38 id: 2dc0a598d4 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます! (2月12日 22時) (レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。12ページのオルトのセリフ『きっと』が『樹ッと』になってましたよ。一瞬えっ?なにこれ?と思いました。 (2月12日 19時) (レス) @page12 id: bedc6476a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ブロッサム | 作成日時:2024年2月9日 0時