＊ ページ30
トレイ先輩が見た方向には、首を傾げるツノ太郎がいた。
「あっ、マレウス……」
「なにかあったかって、いまの落盤の音が聞こえなかったのか？」
「音？ああ、それは僕が出したものだ」
「はい？」
「なんだって？」
ツノ太郎が出したって……まさか、あれ採掘中の音だったの！？
「今日採掘する魔法石は大きさが1立方センチメートル以上、重さは3グラム以上のものだったな。さっきお前が言っていた場所にあったから、掘っておいたぞ」
「す、すごいな……ツルハシも持ってないし、まさか拳で壁を砕いたのか？」
「そうだが……なにか問題でもあったか？」
「いや、問題はないんだが……はは、やっぱりマレウスは凄いな」
「マーヴェラス！さすがは
「いや叱ってくださいよ！私たち、危うく生き埋めになりかけたんですからね！？」
いくら採掘のためとはいえ、あんな威力ではいつ行き埋められてもおかしくない。
もうちょっと危機感持って、そこの3年生ズ！
「僕はもう少し、この坑道を散策したい。魔法石は預けたぞ」
「わかった。ゴーストには俺たちから渡しておくよ」
ツノ太郎は採った魔法石をトレイ先輩に渡すと、そのまま坑道の奥へ消えてしまった。
「掘ったところ、ボロボロになってるんだゾ。どんな力なんだ……」
「少しは手加減しなさいよね……」
「っていうか、これで終わりか？さっきのガスの説明、意味なかったんだゾ！」
「はは……まあ、結果的に課題をクリアできたんだからいいさ。さてと。それじゃあ、俺たちもキャンプに戻ろうか」
魔法石を手に鉱山を後にしようとするサイエンス部。
だけど、そう問屋が卸さない者がいた。
「いや、待ってくれ。どうやら……納得のいっていないお客さんがいるみたいだよ」
サイエンス部の前に現れたのは、火の妖精。
トレイ先輩の持つ魔法石を見て、激しく飛び回る。
「ひえぇっ、コウモリ！？」
「いや、あれは……妖精か？どこから現れたんだ」
「わからないけど、私たちをこのまま大人しく通してくれる気はなさそうだね。彼らの視線から考えるに、狙いは魔法石かな」
「困ったな。できれば銭湯は避けたいが、素直に渡すわけにもいかないし……仕方ない。ここは課題クリアを優先して、追い払うとするか」
魔法石を狙う妖精を追い払うため、サイエンス部による激しい攻防戦が開始した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 16人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ツイステ」関連の作品
不運体質のゴーストバスター�供撻譽�ナ・キングスカラー】
【ツイステ】悪役女優が異世界行ったらファンとぶりっ子(笑)に会う。
妹だと思ってた筈なのに……【ツイステ/トレイ・クローバー】
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミア - 36ページのグリムのセリフ【サイエンス部】が【セイエンス部】になってます。 (2月23日 13時) (
レス) @page38 id: 2dc0a598d4 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます！ (2月12日 22時) (レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。12ページのオルトのセリフ『きっと』が『樹ッと』になってましたよ。一瞬えっ？なにこれ？と思いました。 (2月12日 19時) (レス) @page12 id: bedc6476a9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ブロッサム | 作成日時：2024年2月9日 0時
