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うん、これには流石にグリムに同感だわ。
言葉足らずにも程がある。
「わかりやすく言うと、魚の終生や生態を理解するということでしょうか。見たところ、どうやらこの湖には夜行性の魚が多いようで……日中は光を避けて、草木や岩の陰に隠れています。そこを狙うと釣れやすいですよ」
「そうなのか……!オレ、ずっと日当たりのいい湖の真ん中を狙ってたな」
「また、夜行性の魚は極度の近視が多いのですが、動体視力は非常に優れています。なので、竿を動かして餌だと教えてあげてください。急に動かすと驚かせてしまうので、ゆっくりと」
「ほぉ。魚の目の特性は考えたことがなかったのう」
「よーし、試してみよっと。日陰を狙って、ゆっくり動かす……」
ケイト先輩がアドバイス通りに竿を動かすと、ググッ!としなった。
「おおっ、食いついた!」
「少し待ってから竿を引っ張るといいですよ。そうすると、針が魚の喉奥に入り込みやすいんです」
「オレも釣るぞ。この辺りでいいかな」
カリム先輩も釣りをしようとした直後、バシャンッ!!と水飛沫が起きた。
「えっ?」
「いまのって、石?せっかく食いつきそうだったのに魚が逃げちゃった」
「どこか他の部が、早めに課題を終わらせて湖で遊んでるんじゃないか?」
「人間ではないぞ。ほれ、あそこじゃ」
リリア先輩が指をさした方向には、石を持った妖精たち。
彼らは魚を取り逃がした様子を見て、くすくすと笑っている。
「妖精……?あの子が石を投げたのかな」
「オレたち、なにか妖精を怒らせるようなことしたか?」
「いや、攻撃というよりはこちらをからかって遊んでいるという感じかの」
そうこうしている間にも、妖精たちは湖に石を投げては愉快そうに笑っていた。
「とはいえ、このまま邪魔されると課題に支障が出ます。退いていただきましょう」
「悪いな、今はちょっとだけ向こうに行っててくれ!」
そうして、ここでも妖精を追い払うことになった。
EPISODE2-4 疑っているんですか?→←EPISODE2-3 贅沢な時間です
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ミア - 36ページのグリムのセリフ【サイエンス部】が【セイエンス部】になってます。 (2月23日 13時) (レス) @page38 id: 2dc0a598d4 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます! (2月12日 22時) (レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。12ページのオルトのセリフ『きっと』が『樹ッと』になってましたよ。一瞬えっ?なにこれ?と思いました。 (2月12日 19時) (レス) @page12 id: bedc6476a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ブロッサム | 作成日時:2024年2月9日 0時