EPISODE2-3 贅沢な時間です ページ24
湖畔では釣りをしている部員が多く、その中にはもちろん見知った顔がいた。
「さてと、魚釣りをしてる連中は……」
「おっ、Aにグリム！様子を見に来たのか？」
「釣れてますか？」
軽音部＆山を愛する会チームに声をかけると、彼らの反応は芳しくなかった。
「オレはぜーんぜんだめ。餌もちゃんとつけてるんだけど」
「わしも、天気が良すぎるとどうにも調子が狂ってな。ジェイドがいてくれてよかったわい」
ジェイド先輩はマイペースで釣りをしており、一気に釣竿を上げると獲物を確保する。
「5匹目が釣れましたよ。3日分の食事用と、保存食も作ることを考えると、あと30匹は欲しいですね」
「この湖の生態系ぶっ壊すつもりですか？」
生態系の重要性を一番理解してるわよね？
なのに、それをぶっ壊す気なのかこのウツボは。
「へー、ジェイドはちゃんと�狡爐辰討襦匹鵑世福�フロイドは湖の中に入って捕まえてたんだゾ」
「えっ、直接……？もしかして、人魚の姿になったの？」
「いいなー！せっかくだし、湖で泳ぎたいよな」
「ああ……フロイドがやりそうなことですね。ちまちま釣るのが面倒だったんでしょう」
「さすが兄弟ですね」
片割れの思考をちゃんと理解していらっしゃる。
「ですが、僕はそんなやり方はしません。せっかく山に来ているんですから、ここはただの湖ではなく、山あいの湖。こうして座っているだけで山を感じられるんですよ。陽の光を浴び、木々のざわめきを聞きながら水面に糸を垂らして待つ……贅沢な時間です」
「きょうだいなのに、えらい違いなんだゾ……」
「一体、彼の中にある何がそう駆り立てているのかしら……」
というか、私たちに出会う前の一年の間に何があったのこの人？
「ジェイドの言う通り、この時間は確かに山の醍醐味じゃな。釣れたほうが楽しいとは思うが……」
「もしかして、なにかコツとかあるの？使ってる道具とかエサは同じなわけだし」
「単純なことですよ。魚の気持ちを考えればいいんです」
「「「「…………？」」」」
「なにいってんだオメー？」
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ミア - 36ページのグリムのセリフ【サイエンス部】が【セイエンス部】になってます。 (2月23日 13時) (
レス) @page38 id: 2dc0a598d4 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます！ (2月12日 22時) (レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。12ページのオルトのセリフ『きっと』が『樹ッと』になってましたよ。一瞬えっ？なにこれ？と思いました。 (2月12日 19時) (レス) @page12 id: bedc6476a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2024年2月9日 0時
