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意外にも率先して泥を手につけたヴィル先輩。
それを見たグリムが前足でしっしっと追い払っていると、向こう側からアズール先輩がやってきた。
「おや……映画研究会の皆さんじゃありませんか。それと、記録係のお2人も」
「ボードゲーム部じゃない。アンタたちも薪を集めに来たの？」
「課題を皆で分担してるんです。同時並行で進めたほうが効率的ですから」
「ってことは、イデアのヤツも魚釣りとか魔法石の採掘をしてるのか？」
「あの人が？疲労困憊で屍になっている姿しか思い浮かびませんよ」
「さらっとヒドいこと言うわねアンタ……アタシも同感だけど」
正直に言って、今のイデア先輩からはそんな姿しか想像できない。
だけど予想に反して、アズール先輩は言いにくそうに顔を歪める。
「ああ、あの人は……」
「アズール氏〜！！」
直後、あまりにも明るい聞き覚えのある声がこちらに向かってきた。
現れたのは、話題に出ていたイデア先輩で、彼の手にはやや太めの長い枝が握られていた。
「みてみてこの枝！最強の枝見つけましたぞ〜！絶対に攻撃力50はありますわ！フヒヒ……！」
「ええ、最強ですね。危ないので振り回さないでください」
ぶんぶん振り回す枝を見て仰け反った後、アズール先輩は疲れた顔をした。
「……あのような感じで、なぜか異様にテンション高く薪集めをされています」
「「なにがあった！？」」
ほんと、何がどうなったらああなるのよ！？
「出発前は真っ青な顔してたじゃない。どういう心境の変化なわけ？」
「さあ……僕にもさっぱりです。正直気味が悪いので近付きたくありません。てっきり意地でも働かないだろうと思っていたので嬉しい誤算ではありますが……」
「責任もって監督してください。部活仲間でしょう」
「兄さん、すごく楽しそうだったね。これなら僕がいなくても大丈夫そう！」
「よくわAい奴ね……まあいいわ。映画研究会、アタシたちもさっさと薪を集めるわよ。こういうシンプルな課題は早く終わらせて、他の課題に使える時間を少しでも確保しなきゃ」
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ミア - 36ページのグリムのセリフ【サイエンス部】が【セイエンス部】になってます。 (2月23日 13時) (
レス) @page38 id: 2dc0a598d4 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます！ (2月12日 22時) (レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。12ページのオルトのセリフ『きっと』が『樹ッと』になってましたよ。一瞬えっ？なにこれ？と思いました。 (2月12日 19時) (レス) @page12 id: bedc6476a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2024年2月9日 0時
