＊ ページ13
「具体的にはネット接続とか、空を飛ぶとか。僕、それを聞いて『確かに！』って思ったんだよ。大自然が相手じゃ、僕の能力が通じないこともあると思う。故障する可能性だってあるよね。
だったら最初から、最悪の事態を想定して練習した方が、今後の為になるなあ、って。それで、スキャンもできなくしたから説明書をちゃんと1から読んでたんだ」
「なるほど……バルガス先生も考えたわけね。課題に有利な機能を自主的に封じさせたってわけ」
あの人、意外とこういうところは抜け目ないよね……。
普段は筋肉筋肉うるさいけど。
「まあ、アンタがいいならいいんじゃない？アタシも便利な機能に頼るつもりはないわ」
「うん！むしろ、制限した方が実際にキャンプしてるって感じがして楽しいよ。でも、兄さんがちょっと心配。インドア派の中でもトップランカーだし、苦戦してないかな……」
弟にすらそう評価される兄って……。
ひとまず、ボードゲーム部の方も見ることにした。
「ああ……空、青っ……天気よすぎてイライラしてきた。マジでやる気出ない……タブレットも没収されたし、優秀者とか興味ないし……」
「エンドピンがポールに入らない。部品は合っているはずなのに、不良品ですか？」
「なんかアズール氏は謎に張り切ってるし……拙者のテントも組み立ててくれないかな」
……うん、もうなんか色々ツッコミどころあるわね。
とりあえず、イデア先輩は自分でテントくらい組み立てなさい。
「大丈夫か、アズール？俺たち2人のテントなんだし、やっぱり手伝うよ」
「いいえ、遠慮しておきます。このテントは、1人でも設営できると説明書に書いてありますし……僕にも考えがあります。このままひとりで設営させてください」
「しかもやけにシャカシャカ動いてる。え……ひょっとしてアズール氏、実はキャンプとか憧れちゃってた系ですか〜？」
「ふん。なんとでもどうぞ。後で僕のやっていたことの意味がわかりますよ」
イデア先輩が煽り、アズール先輩がそれを躱すのを1枚撮って、そのまま離れた。
そうして文化部のテント設営を一通り見て回った。
「……なんつーか、やっぱりアイツら苦戦してるんだゾ」
「まあ、ジェイド先輩以外はキャンプ初心者ばかりだしね」
「コイツらの様子、細かくバルガスに報告しなきゃいけないんだろ？めんどくせー……」
「仕方ないわ。正確に伝えないと意味がないもの」
「オレ様たちもなんか貰えれば少しはやる気も出るのになー。ケチなんだゾ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 16人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ツイステ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミア - 36ページのグリムのセリフ【サイエンス部】が【セイエンス部】になってます。 (2月23日 13時) (
レス) @page38 id: 2dc0a598d4 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 修正しました。ありがとうございます！ (2月12日 22時) (レス) id: 2d3621a68f (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。12ページのオルトのセリフ『きっと』が『樹ッと』になってましたよ。一瞬えっ？なにこれ？と思いました。 (2月12日 19時) (レス) @page12 id: bedc6476a9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ブロッサム | 作成日時：2024年2月9日 0時
