【ツイステ】魔に愛された少女はねじれた世界を生きる Event Story32

EPISODE1-1 文化部だけ？ ページ1

No side

これは、運動部がバルカスキャンプを終えた日。
ハーツラビュル寮の談話室の扉が開くと、キャンプに参加していた運動部の面々が入ってきた。

「っあ―――！！！やっっとバルガスキャンプから帰ってこられた！体中が筋肉痛でバキバキ……マジで疲れたんだけど……。あれじゃキャンプじゃなくて強化合宿じゃん。なんで運動部だけこんな目に遭うわけ？」
「僕なんて昨日、一睡もしてないぞ……。流石に、眠気が……ふゎ〜あ……」
「エースもデュースもだらしないね。たかが2泊3日じゃないか」

文句をぶちまけるエースに、大きくあくびをするデュース。
そんな彼らにリドルが呆れていると、留守番をしていた文化部所属の寮生たちが出迎えた。

「みんな、おかえり〜。どうだった、キャンプ？」
「ずいぶんやつれてるな。そんなにキツかったのか？」
「大したことはないよ。あの程度で音を上げていたら運動部ではやっていけないからね」
「そりゃあ、ローズハート寮長はそうでしょうけど……」
「オレらは化け物と戦ったりして、大変だったんすよ」
「化け物？」

エースの話にトレイが小首を傾げるも、リドルはばっさりと切り捨てる。

「2人の言うことは気にしなくていいよ。疲れて野生動物かなにかと見間違えたんだろう。特にエースは課題をサボったせいで、バルガス先生にずっと筋トレをさせられていたそうだからね」
「うっ……そ、それは……」

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