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「わぁ！すごい上手ですね！ジェイドサンが笛を吹けるなんて知りませんでしたよ」
「山菜取りで山に入ることが多いので、熊避け笛を使っていたら、自然と演奏技術が身につきました」
「熊避け笛から、ここまで上手くなるとは……とんでもない才能だな！」
「え？ジェイドサンのギャクなんじゃないですか？」
「ふふ、どうでしょう」
「ジェイド先輩にばかり良い格好はさせられないな。僕はバイオリンを演奏してやろう」
対抗心に火をつけたセベクが手に取ったのは、バイオリン。
あまりにも不釣り合いなそれに、エペルは目を丸くした。
「弾けるの？」
「いや、経験はない」
「え？」
「マレウス様が弾いているのをいつも聴いていた。いつか僕も挑戦したいと思っていたのだ。共通の話題が出来るからな。では、弾いてみるぞ」
「ちょ、セベク待っ――」
バイオリンを構えて弓を引こうとするセベクを止めるも、時すでに遅し。
ギーギギギギイイイ―――……見事な不協和音が生まれた。
「うっ！！！？？？ひどいっ！！！」
「や、やめろ！耳の奥がキーンとするんだゾ！」
「バカじゃないの！？バイオリンは初心者がやってすぐに出来る楽器じゃないのよ！？」
「い、いくらなんでも練習なしじゃあ無理だよ、セベククン」
「ぐっ……これでは恥ずかし過ぎてとても話題に出すことは出来ない……。しかし、マレウス様の演奏の素晴らしさがわかったぞ！まさかこれほど難しいものだったとは……やはり若様はすごい！」
「はいはい、若様のすごさはわかったから」
ひとまず、セベクからバイオリンを離しておこう。
「なにか他の楽器を演奏する？」
「そうだな。ではジェイド先輩のように笛を吹こう。いくぞ……」
セベクは笛を手にし、息を吸い込むと、プ―――――！！！と音が鳴った。
それも、派手に。
「わっ！とんでもない大音量！ものすごい肺活量だ！」
「セベクくん、笛の才能がありそうですよ。今度一緒に練習してみませんか」
「ふん。マレウス様は弦楽器が得意なのだ。笛が上達してもなんの意味もない」
「セベクに弦楽器は一生無理よ。諦めなさい」
「なんだと！！？？」
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ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます！ (2023年3月1日 21時) (
レス) id: 998eeca7c7 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 続き、15ページエペルのセリフ『開催する年』が『開催する都市』になっています。 (2023年3月1日 17時) (レス) id: d9657aee6a (このIDを非表示/違反報告)
ミア - いくつか訂正があります。イベントストーリー25、42ページ『型紙』が『髪型』になってます。 44ページのイデアのセリフ『しゃあなし』が『じゃあなし』 イベントストーリー26、5ページのエペルのセリフ『モルン山で採れる木』が『気』 に (2023年3月1日 17時) (レス) @page22 id: d9657aee6a (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ありがとうございます！ (2023年2月23日 15時) (レス) id: 998eeca7c7 (このIDを非表示/違反報告)
NA - 面白いです！続きも頑張ってください！応援してます! (2023年2月23日 15時) (レス) id: 9c547ad202 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年2月21日 1時
