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「うわ―――！ス、スピードが出ると怖い！！『ウォー』！『ウォー』！『ウォー』！止まってくだされ―――！」
そして、イデア先輩のクマのぬいぐるみは、猛スピードでソリを引いていた。
そのスピードに恐怖を抱き、イデア先輩が停止の指示を出すも、クマのぬいぐるみは全力疾走する。
結果、イデア先輩はそのままソリと一緒に転倒した。
「あー転倒しちゃった……。3人ともうまく動かせないみたい。初めてだもんな……」
「あと、単純に簡単だって侮ったことも原因ね」
ようやくソリレースの難しさを理解した面々。
エペルは落ち込む彼らを見ながらそのまま説明を続ける。
「ただ飛ばせばいい箒と違って、ぬいぐるみは手足を順序良く動かさないといけないんだ。簡単に出来ると思ったら大間違い。ぬいぐるみを動かすのと飛行術は全く別物だよ」
「は、早く言ってくだされ……」
すでにボロボロのイデア先輩に、操縦方法に四苦八苦するセベクとジェイド先輩。
その3人の姿に、マルヤさんは心配そうに言った。
「なんてこったい！こんな有様で大丈夫なのかい、エペル！？」
「き、きっと大丈夫！まだ慣れていないだけ！みんな学園で魔法の授業を受けているんだから、練習すればすぐに上達すると思う」
「どうだかねえ……こりゃ今夜はたっぷり栄養を取らないと、『ケルッカロト』前にバテちまいそうだ」
「すでに1名バテてますけどね……」
誰とは言わないわよ、誰とは。
「エペル、後は任せるよ。アイツらがキチンと走れるように鍛えるんだ！初めて植える品種の林檎みたいに、しっかり面倒みるんだよ！」
そう言って、マルヤさんは村のほうへ帰っていった。
というか、なんでわざわざ林檎に例えるのかしら？
「エペル、手伝うことない？」
「ありがとう。僕がみんなをコーチするから手伝ってくれるかな。僕1人じゃ、4人をじっくり見てあげられないから」
「わかったわ」
そう言うと、エペルは3人のほうを振り向き、そして笑顔で言った。
「みなさん。どんどん練習をしましょう！」
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ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます！ (2023年3月1日 21時) (
レス) id: 998eeca7c7 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 続き、15ページエペルのセリフ『開催する年』が『開催する都市』になっています。 (2023年3月1日 17時) (レス) id: d9657aee6a (このIDを非表示/違反報告)
ミア - いくつか訂正があります。イベントストーリー25、42ページ『型紙』が『髪型』になってます。 44ページのイデアのセリフ『しゃあなし』が『じゃあなし』 イベントストーリー26、5ページのエペルのセリフ『モルン山で採れる木』が『気』 に (2023年3月1日 17時) (レス) @page22 id: d9657aee6a (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ありがとうございます！ (2023年2月23日 15時) (レス) id: 998eeca7c7 (このIDを非表示/違反報告)
NA - 面白いです！続きも頑張ってください！応援してます! (2023年2月23日 15時) (レス) id: 9c547ad202 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年2月21日 1時
