EPISODE3-6 宝の山ですよ！ ページ1
巨大アップルパイを食べてお腹が満たされた私たち。
だけど、大食いのグリムにとってはまだまだ足りない。
「オレ様、もっとアップルパイが食いたい！」
「巨大アップルパイは1回しかもらえないけど、普通のアップルパイなら売っているよ」
「あちこちにパイの屋台が、たくさん出店していますね」
「あ〜〜どれにしようか迷うなあ！」
数あるパイの屋台を目にして、エペルは頭を抱えた。
「パイの包み方や中に入れる林檎の品種、調理方法なんかは、それぞれの屋台で工夫をしてるんです」
「ほう。屋台ごとに味が違うのか」
「パイの形も色々あるわよね。丸だったり四角だったり……あ、リーフ型もあるのね」
「村の人たちには、それぞれに自分が気に入ったアップルパイの作り方があるんだ。お店だけじゃなく、各家庭によっても作り方は違うんだよ。
林檎をざく切りして生地に入れる人もいれば、半分に切ったのをトッピングする家庭もあるし。生に近くシャキシャキした食感にする人も、長時間甘く煮込んでトロトロ食感にする家もある」
「ウマそー！全部食いたいんだゾ！」
グリムほどではないが、たしかにどのパイも食べ比べしてみたいくらい美味しそうだ。
「林檎以外にもいろんなフルーツパイが食べられているんだけど、アップルパイは特別。『美しき女王がこよなく愛した』と言われていて村人全員が大好きなんだ。
最寄りの市街地には、豊作村産の林檎を使ったアップルパイを売りにしたお店がたくさんあるよ。あんまりにも美味しいから、『どんな人もよだれを垂らすアップルパイ』って評判なんだ。
誰かに難しい頼みごとをする時に、豊作村のアップルパイを持って行けば、その味の虜になって依頼を引き受けてもらえる……なんて言われているんだよ」
「ふふ、そう言われているのも納得できるくらい美味しいです」
「随分誇らしそうだな。林檎に対する、村の者たちの自信が伝わってくる」
「うん。豊作村の林檎はとっても品質がいいからブランド化しているんだ。人気があるから、本当はもっとたくさん作りたいんだけど……村の高齢化が進んでいるから難しいんだよ。お年寄りは農作業をするのもたいへんだから」
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ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます！ (2023年3月1日 21時) (
レス) id: 998eeca7c7 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 続き、15ページエペルのセリフ『開催する年』が『開催する都市』になっています。 (2023年3月1日 17時) (レス) id: d9657aee6a (このIDを非表示/違反報告)
ミア - いくつか訂正があります。イベントストーリー25、42ページ『型紙』が『髪型』になってます。 44ページのイデアのセリフ『しゃあなし』が『じゃあなし』 イベントストーリー26、5ページのエペルのセリフ『モルン山で採れる木』が『気』 に (2023年3月1日 17時) (レス) @page22 id: d9657aee6a (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - ありがとうございます！ (2023年2月23日 15時) (レス) id: 998eeca7c7 (このIDを非表示/違反報告)
NA - 面白いです！続きも頑張ってください！応援してます! (2023年2月23日 15時) (レス) id: 9c547ad202 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2023年2月21日 1時
