EPISODE5-4 所詮はちっぽけな人間よ ページ5
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リリアの前に立ち塞がったシルバーたちを見て、彼は好戦的な笑みを浮かべた。
「ほう……私の相手はお前たちか?」
「みんな、油断するな」
「もちろんだ。これまでのゴーストとは比べ物にならない凄まじい力を感じる」
「いつでも飛びかかる準備はできてるッスよ!」
シルバーを筆頭に集まったのは、トレイ、ジャミル、フロイド、ラギー、オルト。
それを見て、リリアはさらに笑みを深めた。
「多少はできる者たちのようだが……所詮はちっぽけな人間よ。蟻が象に勝てると思っているのか?」
「親父殿……あなたはそんなことを言う人ではありません。例えゴーストでも、妖精でも……人間でも、種族に関係なく、努力そのものを認めてくれる懐の深い人だ。
そんな親父殿に、こんなことを言わせるとは……ゴーストよ。お前だけは許すことができない!」
敬愛するリリアの人柄を壊す発言をしたゴーストに、怒りを露わにするシルバー。
それを見て、リリアはさらに笑い声を上げた。
「ぬはははは!その顔……よい、よいぞ!ならば人間よ……その怒り、とくと私にぶつけてみるがよい!」
そうして全員が魔法による戦闘を開始する。
シルバー、フロイド、オルトが前衛、ラギー、ジャミル、トレイが後衛支援。
それぞれが得意な魔法、ユニーク魔法を駆使する。
しかしリリアはそれを全て避ける。
まるで歴戦の戦士のように無駄がなく、身軽な動き。
それなりも魔法の腕を磨いてきた彼らでも、苦戦を強いられる。
「なーっはっは!愚かなり人間!」
「そんな、まさか……」
「チッ。ちょこまかすばしっこくて攻撃があたんね〜!」
「次は私の番だ。避けてみよ!」
「あぶねぇっ!みんな避けろ!!」
リリアの魔法を見て、ラギーが大声を張り上げ、その声に反応し全員が回避を取る。
直後、強烈な魔法が炸裂し、余波とはいえとんでもない衝撃を襲った。
「リリア・ヴァンルージュさんの攻撃にはパターンがない……これじゃ予想できないよ!」
「ゴーストめ。リリアの高い身体能力を完璧に使いこなしているな」
「どうする、シルバー!」
「ありえない……!」
「……シルバー?どうしたんだ?」
ジャミルがシルバーに指示を仰ぐ。
しかし当の本人は、いつもの冷静さが嘘のように動揺していた。
それを見て、ジャミルは首を傾げた。
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ブロッサム(プロフ) - 訂正報告ありがとうございました! (2022年11月28日 15時) (レス) id: 998eeca7c7 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。28ページの夢主の名前が変わってないです。 (2022年11月28日 14時) (レス) @page28 id: 3572a0fce1 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - そこはまだ考えてないので、お楽しみに! (2022年11月27日 18時) (レス) id: 998eeca7c7 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - やった!嬉しいです!そういえば、ロロが夢主を月虹の魔女の子孫だと知ったらどんな反応する予定ですか? (2022年11月27日 17時) (レス) @page26 id: 3572a0fce1 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - その予定です! (2022年11月27日 16時) (レス) id: 998eeca7c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ブロッサム | 作成日時:2022年11月14日 23時