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EPISODE5-14 そう照れないでおくれ ページ35

No side

パーティーはまだまだ盛り上がっている中、演奏を終えたリリアはシルバーの元へ近づく。

「シルバーよ」
「親父殿。演奏は良いのですか?」
「うむ。ベースはしばしゴーストに預けてきた」
「親父殿の5弦ベースを即興で弾けるゴーストがいるとは、音楽家のゴーストでしょうか……」

リリアの演奏を見事に真似するゴーストを見ているシルバーに、リリアは神妙な顔で言った。

「……すまなかったな、シルバー」
「えっ?」
「お主が、わしらのことをそこまで心配するとは思わなんだ」
「……そのことですか。親父殿の強さはわかっています。それに自分の未熟さも。ですが……心配ぐらいさせてください。どんなに強くても、俺にとってあなたはたった1人の父親なんです」

たとえ血が繋がっていなくても、自分たちは親子。
そう伝えるシルバーに、リリアは目を見開いた。

「シルバー…………。なんと立派な……わしは今猛烈に感動しておるぞ!こんなにいい子に誰が育てたんじゃ!?あっ、わしか!」
「それと……ジャミル!」
「ん?なんだ、シルバー。ダンスは休憩中か?」

呼ばれ近寄ってきたジャミルに、シルバーははっきりと言った。

「リリア先輩。今日ここへ辿り着けたのは俺だけの力ではありません。ずっとジャミルが側にいてくれました。冷静で、細やかなことにも気配りのできる、非常に頼もしい男です」
「そ、それは言いすぎだろう。俺は別に……」
「謙遜するな。ジャミル。今日、お前の能力には何度も驚かされた」
「……君はなにを言っても聞かないからな。俺こそ今日はシルバーの素直さと、強さに助けられた。礼を言うよ。……ふっ。これぐらい言わないと、バチが当たりそうで怖いからな」

小声でそう言ったジャミルの言葉は、幸いにも2人には届かなかった。

「おお、そうかそうか。2人とも頑張ったんじゃな!まとめて褒めてやらねばな。よーし、よーし!」
「たった1学年しか違わないのに、随分と年上みたいなことを言うんだな……変な人だ」

そう言いつつも、正直褒められて嬉しいことは、一生胸に秘めると決めるジャミルであった。

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ブロッサム(プロフ) - 訂正報告ありがとうございました! (2022年11月28日 15時) (レス) id: 998eeca7c7 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。28ページの夢主の名前が変わってないです。 (2022年11月28日 14時) (レス) @page28 id: 3572a0fce1 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - そこはまだ考えてないので、お楽しみに! (2022年11月27日 18時) (レス) id: 998eeca7c7 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - やった!嬉しいです!そういえば、ロロが夢主を月虹の魔女の子孫だと知ったらどんな反応する予定ですか? (2022年11月27日 17時) (レス) @page26 id: 3572a0fce1 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - その予定です! (2022年11月27日 16時) (レス) id: 998eeca7c7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ブロッサム | 作成日時:2022年11月14日 23時

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