＊ ページ34
誰よりも“別れ”を経験したケイトの言葉に、シルバーは感銘を受けた顔をした。
「ケイト先輩……。あなたに話を聞いてもらえて良かった」
「えっ、なに！？どうしたの急に？」
「先のことを憂えるよりも、リリア先輩やマレウス様、そして学友たちと過ごす“今”を大切にするべき……大切なことに気付けたのは、ケイト先輩のおかげです」
「えーっと……どういたしまして？」
あまりにも素直にお礼を言われてしまい、疑問形で答えるケイト。
しかしシルバーはどこかすっきりした顔になっており、そのまま踵を返した。
「こうしてはいられない。リリア先輩とマレウス様がハロウィーンを盛り上げるべく奮闘してくれたのだ。俺もただ眺めるばかりでなく、この夜を心から楽しまなければ。ケイト先輩、それにジャミルも……俺の話を聞いてくれて感謝する。では、失礼させてもらう」
律儀に頭を下げてから早足に去ったシルバーに、ケイトは困惑したままジャミルに話しかける。
「なんかよくわからないけど……シルバーくん、元気になったみたい？」
「ええ。ケイト先輩の配慮のおかげで。それにしても……アイツにも意外と繊細なところがあるんですね。
普段はぼーっとしている……いや、なにが起きても動じないタイプという印象があったので。それに、道中もすごい気迫でゴーストたちを脅かしていたし……アイツにはいろんな意味で驚かされる」
そこまで言って、シルバーと行動していたときのことを思い出してジャミルは小さく苦笑した。
2人がそんな会話をしているとは露知らず、シルバーはリリアとマレウスを見つけるとすぐさま駆け寄った。
「あそこにいた……！親……リリア先輩、マレウス様！！」
「おおっ、シルバー！そんなに慌ててどうしたんじゃ？」
「お2人と一緒に踊りたくて。1曲お相手してくださいませんか？」
「もちろんじゃ！のう、マレウス？」
「ああ。1曲と言わず、朝まで踊り明かそう」
「……はい！」
自分の申し込みを受け入れた2人に、シルバーは笑顔で頷いた。
EPISODE5-14 そう照れないでおくれ→←EPISODE5-13.5 心から楽しまなければ��
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 18人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ツイステ」関連の作品
【twst】もう！どうしてボクが男だって信じてくれないの！？【男主】
【ツイステ】兄ッポラになった転生者 目指せ弟溺愛bot！ 2
真白なプリンセス５【ツイステ】
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ブロッサム(プロフ) - 訂正報告ありがとうございました！ (2022年11月28日 15時) (
レス) id: 998eeca7c7 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。28ページの夢主の名前が変わってないです。 (2022年11月28日 14時) (レス) @page28 id: 3572a0fce1 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - そこはまだ考えてないので、お楽しみに！ (2022年11月27日 18時) (レス) id: 998eeca7c7 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - やった！嬉しいです！そういえば、ロロが夢主を月虹の魔女の子孫だと知ったらどんな反応する予定ですか？ (2022年11月27日 17時) (レス) @page26 id: 3572a0fce1 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - その予定です！ (2022年11月27日 16時) (レス) id: 998eeca7c7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ブロッサム | 作成日時：2022年11月14日 23時
