EPISODE5-12 腹の虫が治まらねえ ページ19
さっきまで戦っていたみんなに事情を説明した後『輝きの間』に戻ると、ミラーボールは無事修復しており、虹色の輝きが周囲を照らす。
というか、これ完全にクラブよね?城の外観と似合わなすぎよ。
「やれやれ。一度火の付いた者どもをなだめるのに苦労したぞ!」
「本当ですよ。みんな血の気が多すぎる!」
「オレ、寮のみんなと戦いたくないから、どうしようかと思ってたんだ。でもAとグリムが助けてくれたんだぜ!」
「突然争いのただ中に入ってくるので、よほどゴーストさんの仲間入りをしたいのかと思いました」
「割って入ったんじゃねえ!リリアに押し出されたんだゾ!」
グリムがジェイド先輩に噛み付いている横で、元に戻った寮生たちはまだ状況が読み込めないのか困惑していた。
「ふと気が付いたら、超ド迫力の怒った寮長の顔面が目の前にあって……あまりの美しさと、恐怖で、気絶するかと思いました!」
「うう。ボクたちを踏みつけて高笑いする寮長……しばらく夢に見そうだ……」
「お前たちを元に戻す唯一の方法と言われて、しかたなく……僕も本意ではなかったんですよ?」
「嘘おっしゃい。超ノリノリだったくせに」
あの時のアズール先輩、完全にソッチ方面の人だったわよ。
「……一部は叩いて直したようだが……どの生徒たちも、いつもの様子に戻ったようだ」
「では、彼らに取り憑いていたゴーストは……」
「ああ、あそこではしゃいでいますよ」
シルバー先輩の言葉に、私はミラーボールを見て騒ぐゴーストたちを指さす。
「わあ〜〜!ミラーボールが元に戻っているわ!まさかもう一度この輝きを目にすることができるとは……!見てるだけで楽しくなってくるわい!」
「ええ!これなら、最高のハロウィーンパーティーができそうでございまする!」
「「「…………」」」
「「「あっ…………」」」
はしゃぐ同胞と無言のシルバー先輩たちを見て、今回の騒動の一因であるゴーストたちは気まずい顔をする。
「も、もしや、このように面倒事を起こしたわたくしたちとは……パーティーなんて、したくない……?」
「「「……………」」」
「む、無理もない。説明する間もなく、襲いかかられたとはいえ……こ―――んなにたくさんの生きた人間を巻き込んで迷惑を掛けてしまったのは、事実だもんねえ……」
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ブロッサム(プロフ) - 訂正報告ありがとうございました! (2022年11月28日 15時) (レス) id: 998eeca7c7 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 訂正があります。28ページの夢主の名前が変わってないです。 (2022年11月28日 14時) (レス) @page28 id: 3572a0fce1 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - そこはまだ考えてないので、お楽しみに! (2022年11月27日 18時) (レス) id: 998eeca7c7 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - やった!嬉しいです!そういえば、ロロが夢主を月虹の魔女の子孫だと知ったらどんな反応する予定ですか? (2022年11月27日 17時) (レス) @page26 id: 3572a0fce1 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - その予定です! (2022年11月27日 16時) (レス) id: 998eeca7c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ブロッサム | 作成日時:2022年11月14日 23時