【ツイステ】魔に愛された少女はねじれた世界を生きる Event Story14 (ページ33)

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ここは行く流れでしょうが！
空気読め！！

「本当にやばい状況だと思うなら、バルガス先生に伝えたほうがいいと思うなあ」
「……よいか、人間ども。これはリリア様に教えていただいた、ありがたいサバイバルの基本知識だ。人間はなにも食べなくても3週間は生存できると言われている。
　……ただし、水なしではたった3日で危険な状態となる。今、自力で戻ってこられないほど遠くにいるのであれば、少しの遅れが命取りになるかもしれない」
「……マジ？」
「マジよ」

セベクの話を聞いて、エースが確認するように言うと私は頷いた。

「う―――ん……でもなあ……ドワーフの小屋への集合時間まで残り2時間もないじゃん？先生呼んだ方が良いと思うし、オレが協力するメリットないし……」
「……魔法石があります」
「はい？」
「昨日は言いそびれましたけど……デュースが行方をくらました場所には、デカイ魔法石がたくさん埋まってるんです」
「そういえばそうだったわね。手のひらサイズもあれば拳サイズのもあったわね」
「換金すれば相当なマドルが入りますよ」
「…………よし。デュースくんを探しに行こう」

さすが銭ゲバ、金が絡むと判断は早い。

「金が関わった途端、こうも簡単に意見を翻すとは……やはり尊敬できない男だ」
「逆に言えば、金さえ与えれば扱い易いってことよ。こういう輩って、意外と役に立つのよ」
「貴様がそう言うと何故か不穏に聞こえるな……」

引いてるところ悪いけど、事実だもの。

「まあ、せいぜい頑張れよ」
「えっ、レオナさん来ないんッスか？」
「当たり前だろ」
「そっかー……じゃあオレがいない分、残ってるテントの片付けと部員への指示だしお願いしますね！」
「……………………。……よし。付き合ってやる。感謝しろよ、草食動物ども」
「今絶対、テントの片付けとデュース探しどっちが大変かはかりにかけましたよね！？」
「上2人がこんなんで大丈夫なの？マジフト部とサバナクローは」

思わずジャックのほうをみると、彼は気まずそうに顔を逸らした。
……うん、同情するわ。

「はいはい。メンバー決まったね。んじゃサバちゃん捜索隊、行きますか」
「それじゃあ、出発！」

私がマジカルペンを杖に変えて号令をかけると、みんなは一斉に頷いた。