【ツイステ】魔に愛された少女はねじれた世界を生きる Event Story14 (ページ12)

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EPISODE5-4 黒い影ページ12

テントにやってきたラギー先輩たち。
何故彼らがここにいるのかわからないけど、少なくとも私たちにとっては救いだ。

「ねえ、教えて。なにが起こったの？」
「オレ様とAがテントにいたら、突然バルガスの声が聞こえてきたんだ。『うわー！やめろー！助けてくれー！』ってな！」
「その時に何かが壊れる音がここからでも聞こえてきて、変に動くよりじっとしたほうがいいと思って、音が止むまでテントの中にこもっていたの」
「んでその後、テントの中からこっそり覗いたら、デカイ黒い影が小屋から飛び出していったんだゾ！！」
「黒い影！なにそれ、どんなヤツ！？」

グリムの話を聞いていたフロイド先輩が目を輝かせる。
彼は自分が望む答えを待っているだろうが、私は顔を曇らせる。

「すみません……わかりません。一瞬のことだったので……」
「なんだよ。自分の目で確かめるしかないかー」

ぜひ、そうしてください。

「2人が無事で、良かったよ」
「けどよ、これからどうする？肝心のバルガス先生まで、いなくなっちまうなんて……」
「ひとまず、みんなと合流したほうがいいと思う。いつまた『黒い影』とやらがやってくるかわからない。この場所にとどまるのは危険だ」
「そうッスね。キャンプ場はここよりも明るいし、人も大勢いる。素早く森を抜けて、みんなのところへ戻るッスよ」

ラギー先輩の提案に賛成し、私たちはキャンプ場へ向かう。
道中、彼らが何故あそこにいたのかを聞いたら、なんとエースだけでなくレオナ先輩とデュースもいなくなったらしい。

坑道に行ったらツルハシは残っており、この事態を危惧したみんなはバルガス先生の元へ駆けつけた。
しかし、結果はさっきの通り。黒い影によってバルガス先生はどこかに消えてしまい、事態は予想を上回って深刻化している。

キャンプ場に着くと、みんなは全部員を起こしてこれまで起きた事態の説明をする。

「……以上が、今の状況ッス」

説明を聞いたみんなは、誰もが不安と困惑を顔に浮かべる。

「行方不明者が4人。しかも、そのうちの1人がバルガス先生だと？少し目を離した間に、そんなことになっていたとは……」
「ラ、ラギー先輩！レオナ先輩やバルガス先生が勝てない相手とか、いったいなんなんすか！？」
「えっと、それは……」