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EPISODE4-20 頭が高い!! ページ10

No side

オンボロ寮の談話室に入ったマジカメモンスターたち。
ハロウィーン風に飾り付けられている室内を見て、楽しそうに声を上げる。

「ジャック・オ・ランタンが置いてある。廃墟もハロウィーン風に飾り付けしてるんだ!」
「いーねー!映えるわ〜。いっぱい写真撮っちゃおう」

マジカメモンスターがパシャパシャ!と談話室内を撮った時。
くすくすくす……と笑い声が聞こえた。

「え?今なにか言った?」
「なにも言ってないけど」

片割れに問いかけられ首を傾げてすぐ、くすくすくす……とまた聞こえてきた。

「……笑い声?どっから聞こえてくるんだ?」
「お化け屋敷あるあるじゃん?マジカメにアップされたゴーストが近くにいるんじゃない?」
「暗くて見つけらんねーわ。あ、写真撮ったら写ったりして!」

そう言ってマジカメモンスターが写真を撮った瞬間。
フラッシュの向こうで、逆さまにぶら下がったリリアが現れた。

「「え!!??」」

思わず声を上げるが、彼らの目線の先にはすでにリリアはいない。
戸惑いながら2人は互いの顔を見合わせる。

「い、今……なにか見えなかったか……?」
「見えた!でももうどこにもいない。さっきの写真もブレててなにが写ってるのかよくわかんないし」
「たーたーりーじゃぁ―――…………」
「ひっ!?耳に風が!」
「たぁ――たぁ――りぃ――じゃぁ―――!」
「あちこちから声が聞こえてくる!?」

室内中に響く声に怯えている間もなく、リリアは告げる。

「人間どもよ。お主らは我があるじの逆鱗に触れた……」
「あ、あるじ?」
「どういうこと?マジカメに写ってた白いゴーストじゃないの?」
「くははは!わしらをあのように気の良いゴーストと同じと考えておるのか?笑わせるでない!」

マジカメモンスターたちの言葉を一蹴しながらも、リリアは言い続ける。

「我らはもっと恐ろしく、もっと残忍な存在じゃ。安寧を求めてはるか東より至りこの地に眠りしもの……。オンボロ寮を住処と決めこの地を守りしもの……」

リリアの言葉に呼応するように、ゴロゴロゴロ……と雷音が聞こえ始める。

「あれ?急に天気が悪くなってきた……」

直後、ピシャーン!!と雷が落ちた。

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ブロッサム(プロフ) - 応援ありがとうございます! (2021年8月30日 22時) (レス) id: 997a0f1e43 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 祝スケモン(スケアリーモンスターの略)編完結! マジモンがザマァする様はどの寮もスカッとしますよねぇ 本編も番外編も更新頑張ってください!! (2021年8月30日 22時) (レス) id: 9cb0f7fda6 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - それは次回のお楽しみです☆ (2021年8月17日 22時) (レス) id: d825f142fb (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - マジモン(マジカメモンスターの略)は最後どんな恐怖が待っているのか楽しみです (2021年8月17日 22時) (レス) id: 9cb0f7fda6 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます! (2021年8月12日 12時) (レス) id: 7a29d19501 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ブロッサム | 作成日時:2021年8月11日 22時

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