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ゴーストからのまさかのお願いに、私たちが目を丸くしていると、彼らは慌てて一歩(?)下がった。

「や、やや、やっぱりダメだよなあ!?」
「そうだよねぇ。あんな騒動があった後なのに……俺たちちょっと図々しかったかな」
「ゴーストさん……そんなの、いいに決まっているじゃありませんか」
「とびきりのポーズで写ってあげる。ハロウィーン限定のサービスよ」

2人からのまさかの了承を得られ、ゴーストたちは大きく目を見開いた。

「ええっ!い、いいのかい!?」
「頼んでおいて断るなんてするわけないじゃない」
「へへん!安心しろ。またモンスターがやってきたら……今度はオレ様が、みーんな追い払ってやるんだゾ!」
「もちろん、私もね」
「ほらね?OKしてくれるって言ったでしょ♪」
「「「みんな…………ありがとう〜〜〜〜〜!」

私とグリム、そしてケイト先輩の言葉に、ゴーストたちは感激の声を上げた。

「じゃ、さっさと撮りましょう。ハロウィーンパーティーは始まったばかり。このあともたくさんのゲストをおもてなししなきゃ」
「そうだね!さあみんな、ぎゅうっと寄って寄って!」
「ゴーストさん、僕たちかぶっていませんか?」
「透けるから大丈夫でしょ!」
「そういう問題なのかしら」

ゴーストたちに促され、ぎゅっと詰める私たち。

「オイ、A!オレ様が一番目立つように持ち上げるんだゾ!」
「はいはい。どうせ真ん中にいるんだから、十分目立ってるわよ」

グリムを抱っこしながら言うと、「それもそうだな!」と納得する。
ゴーストはスマホを魔法で浮かせると、レンズをこちらに向けさせた。

「準備はいいかのう?レンズをしっかり見ておくれ」
「いくよぉ〜。……せーのっ!」
「「「ハッピーハロウィーン!」」」

お決まりとなった合言葉を言った直後、スマホからフラッシュが焚かれる。
画面には私たちとゴーストたち、そして誰よりも目立つポーズを取ったグリムが写っていた。


こうして、この世界で初めてのハロウィーンは、ナイトレイブンカレッジらしい賑やかで騒々しい7日間を迎えたのだった――――

この小説の続きへ→←EPISODE5-12 ハッピーハロウィーン!



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ブロッサム(プロフ) - 応援ありがとうございます! (2021年8月30日 22時) (レス) id: 997a0f1e43 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 祝スケモン(スケアリーモンスターの略)編完結! マジモンがザマァする様はどの寮もスカッとしますよねぇ 本編も番外編も更新頑張ってください!! (2021年8月30日 22時) (レス) id: 9cb0f7fda6 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - それは次回のお楽しみです☆ (2021年8月17日 22時) (レス) id: d825f142fb (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - マジモン(マジカメモンスターの略)は最後どんな恐怖が待っているのか楽しみです (2021年8月17日 22時) (レス) id: 9cb0f7fda6 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます! (2021年8月12日 12時) (レス) id: 7a29d19501 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ブロッサム | 作成日時:2021年8月11日 22時

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