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何も知らないヴィルの催促に深いため息を吐きながら、レオナは堪忍したようにスマホの着信ボタンをタップした。
『おじた―――ん!!!!!』
「うるせっ……。おいチェカ、1日に何度も何度も電話をかけてくるな」
電話の相手はレオナの予想通り、チェカだった。
開口一番の大声を聞いて顔をしかめるが、向こうは気にせず話を続けた。
『今日はハロウィーンだから特別にお電話していいって、お父様が!』
「なんだその理屈は……。俺は今、忙しい。なんの用だ」
『ハッピーハロウィーン!!』
「………………………………用事はそれだけか?」
『えっ大事なことだよ。このご挨拶は、今日だけのとくべつなんだよ!』
わざわざ挨拶のためだけに何度も電話をかけてきた甥に心底呆れながら、レオナは早口で言った。
「………………。おっと、悪い。お前の声がよく聞こえない。ゴーストが電波にいたずらしてるらしい。ハロウィーンだからな」
『え?え?おじたん?』
「名残惜しいが、今日はここまでだ。あばよチェカ。ハッピーハロウィーン」
そうして、レオナは電話を切った。
「どうしたんだい、
「うるせぇ。俺はもう帰る。あとはテメェらで好きなようにやれ」
そう言ってレオナはパーティー会場へ出て行ってしまった。
「おやおや。
「気を悪くしないで。アイツ以外のうちの生徒はもっと優雅で品があるの」
「いえ!一緒に写真を撮ってもらえてとっても嬉しかったです」
「宝物にします。ありがとうございました!」
そう説明するヴィルに、ゲストたちは首を横に振った後頭を下げる。
その時、誰も気付かなかった。
さっきまでいたマレウスが、見覚えのあるシルバーグレーの髪を見つけて、その後を追うために消えたことに。
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ブロッサム(プロフ) - 応援ありがとうございます! (2021年8月30日 22時) (レス) id: 997a0f1e43 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 祝スケモン(スケアリーモンスターの略)編完結! マジモンがザマァする様はどの寮もスカッとしますよねぇ 本編も番外編も更新頑張ってください!! (2021年8月30日 22時) (レス) id: 9cb0f7fda6 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - それは次回のお楽しみです☆ (2021年8月17日 22時) (レス) id: d825f142fb (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - マジモン(マジカメモンスターの略)は最後どんな恐怖が待っているのか楽しみです (2021年8月17日 22時) (レス) id: 9cb0f7fda6 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます! (2021年8月12日 12時) (レス) id: 7a29d19501 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ブロッサム | 作成日時:2021年8月11日 22時