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No side
ナイトレイヴンカレッジと賢者の島の間にある道。
メインストリートにいたカラスが戻り、自身の指に止まる。
空中に浮いていた月虹の魔女はもう片方の手の指先で軽く頭を撫でた。
「ご苦労様。報告ありがとう」
くちばしにキスを落とすと、カラスはすりっと軽くすり寄りそのまま飛び去った。
たった数日だけだがお世話になった彼に手を振りながら、
「あの子たちは無事にマジカルモンスターたちを追い払えたのね。なら……“コレ”は、ちょっとお節介だったかしら？」
そのまま眼下の光景を見下ろす。
足元で広がっていたのは、Aたちが追い払ったマジカルモンスターたち。
彼らは偽物ではない、本物のゴーストに襲われていた。
「ぎゃ―――！！！」
「来るな、来るなぁぁぁ――――！！！！」
「助けて〜〜〜〜〜！！！！！」
ある者は絶叫を上げ、ある者は必死に逃げ惑い、ある者は泣きながら助けを乞う。
阿鼻叫喚の光景を見下ろしながら、月虹の魔女はふわふわ浮きながらペロペロキャンディーを舐めた。
「ま、私も彼らにちょっとムカついていたもの。これくらいのお仕置きはあってもいいわよね」
あのゴーストたちはお菓子を報酬に、ナイトレイヴンカレッジに出てくるマジカルモンスターたちを軽く驚かしてほしいと頼んだ。
本人たちは軽い程度だが、さっきまで恐怖を味わったマジカルモンスターたちにとってはそれすら効き目が強すぎた。
「これで来年のハロウィーンはマシになるわね。その時は一体どんなものになっているのかしら？」
来年のハロウィーン。
今の3年生はいなくなるが、それでも新しい1年生を迎えた彼らがどんなハロウィーンにしてくれるのか楽しみで仕方がない。
ペロペロキャンディーを舐めるのを止め、月虹の魔女はナイトレイヴンカレッジに向かって微笑みながら言った。
「――ハッピーハロウィーン。あなたたちのハロウィーンが、素敵なものになりますように」
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ブロッサム(プロフ) - 応援ありがとうございます！ (2021年8月30日 22時) (
レス) id: 997a0f1e43 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 祝スケモン（スケアリーモンスターの略）編完結！ マジモンがザマァする様はどの寮もスカッとしますよねぇ 本編も番外編も更新頑張ってください！！ (2021年8月30日 22時) (レス) id: 9cb0f7fda6 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - それは次回のお楽しみです☆ (2021年8月17日 22時) (レス) id: d825f142fb (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - マジモン（マジカメモンスターの略）は最後どんな恐怖が待っているのか楽しみです (2021年8月17日 22時) (レス) id: 9cb0f7fda6 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 誤字報告ありがとうございます！ (2021年8月12日 12時) (レス) id: 7a29d19501 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2021年8月11日 22時
