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EPISODE3-4 慎重に話し合いましょう ページ9

「明日、10月31日に開く予定のハロウィーンパーティーは……中止すべきかもしれません」
「「「ええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?」」」

パーティーの中止。
それは、マジカメモンスターの対応を頑張ってきたみんなのご褒美を奪う行為。
その日を楽しみにしているみんなは、学園長の言葉に叫び声を上げる。

「な、な、なんでなんだゾ!?どうして一番楽しみにしてたパーティーを中止にしなきゃなんねぇんだ!?」
「我々はさまざまな対策を講じ、穏便な対応を心がけた。それでも話が通じないとなると……」
「調子に乗ったヤツらが、今度は像ではなくお前たちの誰かに危害を加えたらどうする?」
「豪華なパーティーなんてマジカメモンスターの格好の餌さ」
「残念だが、お前たちの安全のためにも……このような混乱の中でパーティーを開くなど到底認めることはできない。私たち大人は、たとえ嫌われてでもいざというときには子どもを守らなければ」
「先生たち……サム……」

先生たちの言い分はもっともだ。
大人である以前に彼らはこの学園の教師。生徒の身の安全を守るのは当然の仕事だ。

「その通りです。幸い我々は魔法士。グレート・セブンの像もすぐに修復可能です。ですが、もしも怪我人まで出たとなればいよいよ警察に通報せざるを得なくなる。そうなれば…………あ〜〜〜〜ッ!考えたくもない!!」

そこで叫んだ学園長にみんながびっくりするが、彼はすぐに姿勢を直す。

「ごほん!とにかく、これ以上の騒ぎになるのは避けなければなりません」
「先生たちはみんなかっこいいのに学園長だけはなんか引っかかるのよね……」
「警察に探られると困る秘密でもあるのでしょうか」
「今すぐ身辺調査しましょう。この人が悪事を染める前に」

まぁ、他にも理由はあるでしょうね。
マジフト大会傷害事件とかイソギンチャク騒動とかオーバーブロットとか!

「で、でも僕たちこれまで一生懸命準備をしてきたんです」
「31日のパーティーをみんなすごく楽しみにしてるのに!」
「毎年パーティーに来てくれている賢者の島の人たちもがっかりすんじゃないっすか」
「そうなるといきなり中止というのは些か早計ですよ」
「そうだそうだ!パーティーでうめぇ飯が食えねえなんていやなんだゾ!」
「気持ちはわかるが……」

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ブロッサム(プロフ) - ありがとうございます! (2021年7月27日 10時) (レス) id: 7a29d19501 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 魔に愛されシリーズ大好きです 更新頑張ってください (2021年7月27日 10時) (レス) id: 9cb0f7fda6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ブロッサム | 作成日時:2021年7月22日 15時

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