検索窓
今日:36 hit、昨日:4 hit、合計:15,171 hit

EPISODE4-5 命を懸けてもいい ページ26

No side

(く、口が開かない!)
(いったいなにが起こってるんだ!?)

突然体が動けず、口も開けなくなったマジカメモンスターたち。
その場で固まり続ける彼らに、サバナクロー寮生2人が現れた。

「あいつら一体どこに行ったんだ……」
(あっ、さっき私たちを追いかけてきたナイトレイヴンカレッジの生徒だ……)
「早く見つけないとまずいことになるぞ。あの観光客たちはなにも知らないんだ!万が一“呪い”の犠牲になっちまったらどうする!」
(の、呪い?)

サバナクロー寮生の会話に疑問を抱くマジカメモンスター。
そんな彼らの気持ちを余所に、サバナクロー寮生たちは話し始める。

「まさか展示品の中に、本物の海賊のお宝が混ざり込んでいたなんて……!」
「ゴーストになった今でも幽霊船でさ迷う恐ろしい海賊たち……自分のお宝に手を出す奴は絶対に許さないらしい。執念深く追い回して、命をも奪うとか……」
「もう何人もコロシアムに入ったお客が消えちまった。きっと海賊の呪いだぜ!」
((え、ええ〜〜〜〜〜!!??))

サバナクロー寮生たちの話に、マジカメモンスターたちが声なき悲鳴を上げる。
時期がハロウィーンで場所が名門魔法士育成学校、そして今襲っている謎の現象のこともあり、彼らはその話を信じ切ってしまった。

「『触らないでください』って看板立ててたのにまさか宝に手を出すヤツがいるなんてよぉ!」
「このままじゃ海賊のゴーストに襲われちまうぜぇ!早く探し出さねえと!おーい、本当にいないのかー!」
(ここにいるって!……返事したいのに、口が動かないっ!)

声を出して返事をしたくても、口が動かないマジカメモンスター。
しかしそのせいで、サバナクロー寮生たちはいないと勘違いしてしまう。

「…………返答なないな。あっちを探そう!」
「おうっ!」
(待って、行かないで!ここにいます!気付いて!)

*→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (18 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
24人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ブロッサム(プロフ) - ありがとうございます! (2021年7月27日 10時) (レス) id: 7a29d19501 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 魔に愛されシリーズ大好きです 更新頑張ってください (2021年7月27日 10時) (レス) id: 9cb0f7fda6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ブロッサム | 作成日時:2021年7月22日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。