EPISODE4-5 命を懸けてもいい ページ26
No side
(く、口が開かない!)
(いったいなにが起こってるんだ!?)
突然体が動けず、口も開けなくなったマジカメモンスターたち。
その場で固まり続ける彼らに、サバナクロー寮生2人が現れた。
「あいつら一体どこに行ったんだ……」
(あっ、さっき私たちを追いかけてきたナイトレイヴンカレッジの生徒だ……)
「早く見つけないとまずいことになるぞ。あの観光客たちはなにも知らないんだ!万が一“呪い”の犠牲になっちまったらどうする!」
(の、呪い?)
サバナクロー寮生の会話に疑問を抱くマジカメモンスター。
そんな彼らの気持ちを余所に、サバナクロー寮生たちは話し始める。
「まさか展示品の中に、本物の海賊のお宝が混ざり込んでいたなんて……!」
「ゴーストになった今でも幽霊船でさ迷う恐ろしい海賊たち……自分のお宝に手を出す奴は絶対に許さないらしい。執念深く追い回して、命をも奪うとか……」
「もう何人もコロシアムに入ったお客が消えちまった。きっと海賊の呪いだぜ!」
((え、ええ〜〜〜〜〜!!??))
サバナクロー寮生たちの話に、マジカメモンスターたちが声なき悲鳴を上げる。
時期がハロウィーンで場所が名門魔法士育成学校、そして今襲っている謎の現象のこともあり、彼らはその話を信じ切ってしまった。
「『触らないでください』って看板立ててたのにまさか宝に手を出すヤツがいるなんてよぉ!」
「このままじゃ海賊のゴーストに襲われちまうぜぇ!早く探し出さねえと!おーい、本当にいないのかー!」
(ここにいるって!……返事したいのに、口が動かないっ!)
声を出して返事をしたくても、口が動かないマジカメモンスター。
しかしそのせいで、サバナクロー寮生たちはいないと勘違いしてしまう。
「…………返答なないな。あっちを探そう!」
「おうっ!」
(待って、行かないで!ここにいます!気付いて!)
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ブロッサム(プロフ) - ありがとうございます! (2021年7月27日 10時) (レス) id: 7a29d19501 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 魔に愛されシリーズ大好きです 更新頑張ってください (2021年7月27日 10時) (レス) id: 9cb0f7fda6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ブロッサム | 作成日時:2021年7月22日 15時