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やる気が十分伝わってくる形相をしているジャックに、レオナとラギーが軽口を叩く。
それを激励として受け取ったジャックは、サバナクロー寮全体に向けて言った。
「みんな、いくぞ!」
「「「おうっ!」」」
サバナクロー寮生たちが作戦に移ろうとしている間、マジカルモンスターたちは呑気にスマホを構える。
「んじゃ写真撮るよ〜。自撮り棒の位置は……こんぐらいかな?」
「盛れてる盛れてる!せーのっ」
触れてはいけない宝物を手に写真を撮ろうとした直後、手に持っていたはずの宝物が砂となって消えた。
「「えっ!?」」
「持ってた宝物が……砂になっちゃった!?」
「冗談きついって!次は壊さないようにしてよ〜〜?」
「俺が壊したけじゃないっつーの。まあ、他の宝物で写真撮ればいいよ!お、この首飾りイケてんじゃん。次はこれにしようっと」
懲りずに首飾りを手にするマジカメモンスター。
「はい、ポーズ……」
しかし写真を撮る直前で首飾りが砂になった。
「また砂になった!?」
もう一度と宝物に触れるも、マジカメモンスターが手にした物が全て砂に変わってしまう。
何度も何度も繰り返しても、結果は同じだった。
「これも……これも、これも……これも!触った宝物が次々と砂に変わっていく!一体どうなってんの!?」
そう問いかけても、この場にはそれを答える者はいない。
不気味に思い始めたマジカメモンスターが、手についた砂を払いながら立ち上がった。
「え〜〜……なんか気味悪い……なあ、もう出ようぜ」
「……」
「ちょ、お前まだ写真のためのポーズとってたの?もういいって!」
「……けない……」
「え?」
「う、動けないの!!」
「はあ!?そんなわけ……うっ!」
微動だにしない片割れの言葉に素っ頓狂な声を上げた直後、もう1人も同じように体が動けなくなる。
「お、俺も動けなくなっ……んぐぐ!」
しかも口が強制的に塞がれ、声を発することもできなくなる。
(く、口が開かない!)
(いったいなにが起こってるんだ!?)
驚愕し戸惑うマジカメモンスターたちは、動けず口も開けないままその場で固まるのだった。
EPISODE4-5 命を懸けてもいい→←EPISODE4-4 覚悟はできてんだろうな?
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ブロッサム(プロフ) - ありがとうございます! (2021年7月27日 10時) (レス) id: 7a29d19501 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 魔に愛されシリーズ大好きです 更新頑張ってください (2021年7月27日 10時) (レス) id: 9cb0f7fda6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ブロッサム | 作成日時:2021年7月22日 15時