PROLOGUE18 執着チェイス！ ページ40
再びあの森の家に戻ってきたが、怪物は懲りずに私たちを追いかける。
「嘘だろ！？あんだけの重しを全部押しのけて追っかけてきた！」
「ウウ…ウウウッ…！イジ……カエセェエ……ッ！！」
必死に魔法石を取り戻そうとする怪物。
その姿が大事な場所を奪われた哀れな人に見えてくる。
「くそ、このままじゃ追いつかれるっ……！」
「……こうなったら、最後までやるしかない！」
「あーっ、もぉ！やったろーじゃん！チビんじゃねーぞ、真面目クン！」
「お前こそ！」
「オレ様の真の力、見せてやるんだゾ！」
3人が怪物に向かって果敢に立ち向かう。
怪物は攻撃を喰らって弱まるも、やはり足止めで魔力を使ったせいもあり、放たれるのは弱々しい攻撃ばかり。
怪物を倒す一手にならない。
(どうして……私は何もできない……！？)
どれだけ容姿も知能も運動も優れていても、肝心な時には役に立たない。
(私は……私は……！)
ぎゅっと、拳を握り始めた時だ。
まるで嵐のように、私の周辺で虹色の光が巻き起こった。
「ふなっ！？A！？」
グリムの叫びを聞いて2人が振り返ると、後ろにいたはずのAが虹色の光の嵐に包まれていた。
「な、なんだありゃあ！？」
「あの虹の光……途轍もない魔力を感じるぞ……！」
「で、でも、Aは魔力がないって言ってたんだゾ！？」
自分たちよりも強い魔力に圧倒されるも、嵐は内側から吸い込まれていき、姿を現したAの右手に集まる。
瞳が強く虹色に輝き、美しくも恐ろしいそれに誰もが息を呑む。
Aは静かな面立ちのまま、右手に集まった虹色の光を、怪物に向けるようにかざす。
「――さようなら」
右手から放たれたそれは、光の奔流となって怪物に襲い掛かる。
暴虐のまま疾駆した光は、鉱山の前までの地面を大きく抉った。
そして、1人でこの鉱山に住み着いた顔のない怪物は、一欠片もなく消え去った。
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だしのもと - 威月さん» 作者様じゃなくてすみません。確かにジューゴに似てる… (2022年4月7日 17時) (
レス) @page3 id: bbe118badb (このIDを非表示/違反報告)
威月(プロフ) - これから作品を読み始めるものです。設定を見てすこし思ったことがあってコメントさせていただきます。間違ってたらほんとにごめんなさいなんですけど夢主ちゃん、『ナンバカ』のジューゴを参考にしてますか？目についてや嫌いなものが一緒だったので……… (2022年3月29日 17時) (レス) @page3 id: 4af538b452 (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ - わああああ!!あのメイデーアだ!!(・д・ = ・д・)応援してます!!( ﾟДﾟ)ゞ (2020年12月29日 19時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
ブロッサム(プロフ) - 感想ありがとうございます！結構書き残しとか修正とかで内容は変わる時もありますが、応援よろしくお願いします！ (2020年10月27日 23時) (レス) id: d825f142fb (このIDを非表示/違反報告)
ウサリボン - ブロッサムさん» この小説大好きです。更新楽しみしてます。 (2020年10月27日 23時) (レス) id: 522e3de4a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブロッサム | 作成日時：2020年10月26日 2時
