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「嫌じゃないの？」
至「むしろ大歓迎、待ち受けにしてるし」
「え」
それは大丈夫なんだろうか。会社の人に見られたりしないのかな？
「大丈夫なの？」
至「何に対して？」
「会社の人、とか」
至「ん？」
「至、会社でモテそうだから」
至「俺はAからモテたいんだけど？」
「ん？」
至「Aがコスプレなんて意外だわ」
「あ、いや、これは、コスプレじゃなくて、春組のフライヤー配るために着ただけなの」
至「てかAにぜひ着てほしい服あるんだけど、」
「いや、だから、」
聞いちゃいないな、この人。至と話したことでなんだか少し気持ちがスッキリした気がした。よし、部屋着に着替えて、咲也の部屋に行こう。
「至、ありがとう」
至「ん？」
「私が元気ないこと、気づいてくれて、笑顔にしてくれて」
至「// そんなに真っ直ぐ言われると照れるんだけど」
私は急いで部屋に戻って私服に着替え、咲也とシトロンの部屋へ向かった。
コンコン
私が部屋をノックすると、咲也がすぐに扉を開け招き入れてくれた。
咲也「どうしたの、Aちゃん」
「うん、真澄のことで相談があって…」
シトロン「マスミ、最近おかしいネ」
「なんか…最近の真澄って自分の感情を押し殺してるよね、自分の感情を出すのが良くないみたいな、」
咲也「うん、そのことはオレたちも感じてて…」
うーん、と三人で黙り込んでしまう。
シトロン「でもマスミは幸せネ」
「どうして？」
シトロン「マスミのこと思って、みんな悩んでるから幸せネ。マスミもきっと気がつくヨ」
「そうだといいんだけど…」
？「…へんです！！！大変です！！！！！」
廊下から大きな声が聞こえて、私たちは慌てて声がする方に駆け寄った。
談話室の方だ。
松川「大変です！！！春組の公演のチケット、全て完売しました！！！！」
「え、」
一成「Aちゃんの写真、もうすでに2万ええな達成〜☆」
至「え、なにそれ、見せて」
いづみ「Aちゃん、めちゃくちゃかわいい〜」
至「一成、至急データ」
一成「もち！」
松川「テレビ取材も来るそうです！」
いづみ「えええ、じゃあAちゃん、アリスの服を着て劇場案内してもらっていい？」
なんかいろんなことが同時に多発してるけど、とりあえずチケットが完売して良かった…。
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作者名：桜 | 作成日時：2020年1月28日 1時
