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お手洗いを済ませ、至を探すと、柱の後ろから、サメのぬいぐるみが動いているのが見えた。
私はそちらに向かうと、柱の後ろにいたのは至だった。
「え？！なんでこのぬいぐるみ」
至「今日デートしてくれたお礼」
「いいの？！」
至「うん」
「ありがと！！！」
ちゅ
私は至に抱きつき、頬にキスをした。
男の子「おかあさん、あの人、いま、チューした」
お母さん「こら、見ちゃだめ」
お土産屋さんの近くだったので、人が多いことを忘れていた。
私たちは少し恥ずかしくなり、その場を後にした。
時間が経つのは早いものでもう夕日が出始めていた。
至は朝通った海岸沿いに行き、車を止めてくれた。私たちはサングラスを頭の上に乗せて車を降りた。
水が夕日を反射して、見たことがないぐらいに輝いていた。
私たちは靴を脱ぎ、手に持って、浜辺を歩いた。
1、2歩だけ至よりも前を歩いていたので、振り返って至にこう伝えた。
「至、素敵な一日をくれてありがとう！」
至「…！」
ぎゅ
至は私を勢いよく抱きしめた。
私も至も靴は浜辺の上に落としてしまった。
至「…かわいすぎ」
ちゅ
至は私の額にキスを落とし、私の靴と自身の靴を拾い上げて、車に戻ることを提案してきた。
途中、足を洗う場所があったので、そこで待つように言われた。
するとすぐに至がタオルを持って戻ってきた。
私たちは足を洗い、車に戻った。
今日、至といると、私はお姫様になったかのように思えてしまった。
本当にゲーマーなのか疑ってしまうぐらいにエスコートがうますぎる。
そのあとの帰り道、至は左手で私の手を握りながら、運転をしていた。
寮に着くと、玄関にはみんなが待っていた。
一成「このインステどういうことー？」
万里「至さん、抜け駆けかよ」
三角「A〜」
真澄「ずるい」
太一「至さん、ずるいッス！」
シトロン「赤いネ〜」
至「それを言うなら青いかな？」
至はごめんごめんと言いながらみんなの間をすり抜けて談話室へ行った。私もその後についていった。
「うわ〜いい匂い」
いづみ「今日はカレーだよ〜」
臣「どこか出かけてきたのか？」
「そうそう！お土産買ってきたよ〜」
私がテーブルにクッキーを出すと、みんな喜んでくれていた。
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作者名：桜 | 作成日時：2020年1月28日 1時
