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海をバックに見る至の運転してる姿はなんだかいつもよりも格好良く見えた。
15分ほどで目的地に到着し、水族館の近くのところで昼食を済ませ、水族館の中に入った。
至はスムーズに私と恋人つなぎをしてきた。
理由を聞くと、今日はデートだからと言っていた。
至の年を正確には知らないけど、私との年齢差はそれなりにある。でもその年齢差を感じさせないように至は話を合わせてくれる。
カワウソやペンギンを見ていると、イルカショーがあることを知り、その会場へと向かった。
時間がギリギリだったのか、後ろの方の席しか空いていなかった。
ショーが始まると、イルカたちが笛の合図と共に様々な技を繰り広げていた。
…すごい。
私は完全に心を奪われてしまっていた。
「くしゅん」
イルカショーは外でやっていて、少し肌寒く、くしゃみをしてしまった。
すると、至が自身が羽織っていたジャケットを私の肩にかけてくれた。
ショーが終わり、私はしばらく余韻に浸っていると、何人かの女性の声が聞こえてきた。
女「え、あのカップル、すごくかわいい」
女「本当だ！絵になるね」
なんて声が聞こえてきた。
「至、私たちカップルに見えるんだね」
至「本当になっちゃう？」
「へ」
至「行こうか」
「あ、うん」
至はまた私と手を繋いで、少しリードするように歩いてくれた。
エスコートがすごくスムーズに行われていて、そこにはすごく"大人"を感じる。
私たちはそのあともいろんな魚を見たりして、写真も撮り、お土産屋さんに行った。
「みんなに何買っていこう」
至「無難なのはクッキーとか？」
「人数多いから、多いのにしよっか」
いろんな動物がプリントされたものと色んな形をしているクッキーをカゴの中に入れた。
「至、見てこれ」
至「ん？」
「かわいい〜」
なぜかめちゃくちゃかわいくなっていたサメのもふもふしたぬいぐるみを手にした。
するとその様子を見た至が写真を撮り出した。
至はよく私の写真を撮る。なんでかはわからないけど。
私はそのぬいぐるみを買おうかと思い値段をちらっと見るといい値段だったので、諦めてしまった。
そして私たちはお揃いのストラップとクッキーを購入した。
お土産屋さんを出るとすぐ近くにお手洗いがあったので、寄ることにした。
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作者名：桜 | 作成日時：2020年1月28日 1時
