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「私が、ですか？」
松田「こんなにイメージに合う方は他にいません、お願いできませんか」
「でも、私、今は劇団のサポートに集中していたいんです」
松田「その気持ちは十分に承知しております。承知の上で今日、お願いに参りました」
私は自然で天馬くんに助けを求める。天馬くんは顔を横に振った。
…まじか。
「い、いづみ姉」
私は横にいるいづみ姉に助けを求める。
いづみ「もしAが少しでも興味があるなら、やったらいいと思うよ。今回だけでも。もしかするとAがモデルをすることでみんなにとっていい刺激にもなるかもしれないし」
やる気とかの問題でってこと？
「…ちなみにその企画はどういった撮影なんですか？」
松田「海での撮影がメインにはなるんですが、リンクコーデの服であったりとか水着であったりとかの撮影です」
リンクコーデってなんだ…。
井川「どうかな？」
「私、天馬くんに釣り合えますかね…？」
井川「全然大丈夫だよ！！」
井川さんには以前、何度も何度もスカウトしていただいたのに何度も何度も断っているし、今回だけ、受けてみようかなぁ。
「じゃあ…」
松田「本当に？！」
「はい」
松田「嬉しい！！いや〜よかった〜」
「ただ、学業に支障が出ないようにお願いしたいのですが、」
松田「もちろん大丈夫です。さっそくですが、今週の土曜日のご予定はいかがでしょうか」
「土曜日は、大丈夫です」
松田さんと井川さんが小声でなんやら、打ち合わせをしている。
井川「じゃあ土曜日の朝8時にお迎えにあがります！」
「わかりました」
私といづみ姉と天馬くんで玄関までお見送りをする。私は最後までお礼を言われ続けた。
天馬「…良かったのか？」
「んー、でも天馬に似合うレディにがんばってなるね」
天馬「お、おう。あんま切り詰めんなよ」
「ありがとう〜」
てかインステって言ってたよね。
絶対一成じゃん〜。
私、インステしてないし。
談話室に戻り、ソファに座る。
大丈夫かな……。
扉が開く音が聞こえる。
どうやら学生組が談話室に入ってきた。
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作者名：桜 | 作成日時：2020年1月28日 1時
