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A side
『…会社から？』
準備の手を止めてスマホを見ると会社からの電話
こんな時間に珍しいなと思いつつ通話ボタンを押す
『はい、藤堂です』
｢あ、藤堂さんお疲れ様、今大丈夫？｣
『はい大丈夫です』
電話をかけてきたのは私に仕事を割り振っている役員さんだ
｢急なんだけど急ぎ直して欲しいって依頼が入ってね、ほら、いつも藤堂さんが担当してる齋藤さん｣
齋藤さん…ここ２年ほど何度も絵画を持ち込んでいる人だったはず
あまりにもたくさん仕事をもらえるから、きっとお金持ちなんだろうなぁという印象だ
『わかりました、いつ受け取りに行けばいいですか？』
｢それが…本当に急ぎらしくて会社に持ち込む時間も惜しいから、直接藤堂さんの所に持っていくって聞かないんだよ｣
『えっ』
何それ…
｢もちろん藤堂さんの住所は教えたりしてないよ？ただ、こちらとしてもお得意様だから無下にできなくてさぁ｣
『はぁ…』
｢だから藤堂さん悪いんだけど、どこかわかりやすい場所で受け取ってきてもらえないかな？コンビニとか駅とかスーパーとか、あ、無理はしなくて大丈夫だから｣
…どうしよう
これは仕事で、受けた方がいいに決まっている
だけどあまりにも間が悪い
ロボロさんには外に出ないと言ってあるし…
うん、悪いけど今回は断ろう
危ない橋を渡るわけにはいかない
『あの、申し訳ないんですけど…』
｢あ、ちょっと待って……うん…え⁉何勝手なことしてるんだ！社員のプライバシーに関わることだぞ⁉…｣
電話の向こうで役員さんと誰かが話している、感じからして事務員さんだろうか…
｢あ〜…ごめん藤堂さん、入ったばっかの事務の子が齋藤さんからの電話に出たらしくて…藤堂さんの近場のコンビニの住所を教えちゃったらしいんだ…｣
『……は？』
｢もう向かってるみたいで、18時過ぎには着くって連絡があったらしい…本当に申し訳ない｣
｢行っていないのも困るだろうから、そのコンビニまで受け取りに行ってくれるかい？｣
なんて事…
被害を理由に断ろうか…
いや、会社にはこの事は伝えていない…
それに上客を個人的な理由で無下にするわけには…
頭の中を様々な思考が埋めていく
どれだけ考えても、今の私に断るという選択肢は選べなかった…
『…わかりました』
｢申し訳ないね、よろしく頼むよ｣
電話を切り、出来るだけ動きやすい格好に着替え、サングラスをかける
最後にロボロさんにメッセージを送り
私は彼の家を出た
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bloom(プロフ) - みゆうさん» コメントありがとうございます。返信遅くなって申し訳ありません。DMは解放いたしましたので、まだ興味を持っていただけるようであれば、よろしくお願いします。 (11月20日 7時) (
レス) id: 8bbe5d5c73 (このIDを非表示/違反報告)
みゆう(プロフ) - コメント失礼します。bloom様のTwitterへフォロリクを送ったのですがDMを送ることができなかったのでこちらにコメントさせていただきました。@JCz3pというアカウントで送っているので、もし良ければ承認していただけると嬉しいです( . .)" (10月1日 22時) (レス) id: bb335747e5 (このIDを非表示/違反報告)
bloom(プロフ) - モキュさンさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけて良かったです！ (2022年3月15日 10時) (レス) id: ceb7048219 (このIDを非表示/違反報告)
モキュさン(プロフ) - bloom様の作品(この作品とは違うもの)を見ていて、紹介されていたので私rdr推しと言う共通点もあり見させて頂きましたｯｯ！もう、本当に語彙力が消えるぐらいに尊かったです…ちょっとその語彙力わけてほsi(())) (2022年3月14日 19時) (レス) @page47 id: 2c5e2c02ce (このIDを非表示/違反報告)
bloom(プロフ) - I.risさん» 作者名で検索できませんか？ (2021年5月5日 22時) (レス) id: 8bbe5d5c73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：bloom | 作成日時：2021年3月25日 12時
