半径1m立ち入り禁止！《２》 (ページ34)

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＃恋人について。ページ34

山田side

「薮とこの前デートしたの！遊園地行ったんだけどさ、薮途中あたりからもうクテクテになっちゃっててそれでもサッカー部か！ってツッコミたくなったわ」

「薮先輩、サッカー部とは言え準備運動サボり組ですからね…」

そう言うと光マネは "サボり…"と呟いて意味ありげな笑みを零す。ごめんなさい。薮先輩。

と、ここはいつものカフェ。

昨日の夜 " 久しぶりにお話しませんか？ " という光マネからの誘いで集まることになったのだ。

「山田さんたちはどうなんですか？」

「俺のとこっすか？」

「うん。有岡くんとどうなの～？」

酔っ払ったそこら辺の奥さんのような口調で話す光マネ。

「んー、別に…あっ！！聞いてくださいよ！光マネ！！」

「どうしたの？」

「この前、大ちゃんのお家に行ったんです！そしたら皿は洗われてないし、洗濯物放り投げてて挙句の果てにはお菓子のゴミまで散らかってて！！俺が片付けたんですよ！？幼馴染にせよ普通人が来るなら片付けるでしょう！？しかも恋人になったんだよ俺！？有り得ます！？」

「うっわ…何それ有り得なーい。片付けはしないと…ねぇ？」

「もうそれは人としてしっかりして欲しいですよ」

「しかも自分の恋人に片付けさせるとは…」

「しかもアイツ俺が片付けてる間何してたと思います？」

「…何してたんです？」

「ゲームですよ！？ゲーム！有り得ます！？」

「うっわ、ないね。びっくり」

そう真顔で前のめりになりながら言う光マネ。
共感してるのかなんなのか少し怖かった。