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「そりゃあ、何回か仕方なくヤバい事もやったが、深くは首を突っ込んでない。」
『そう、なんだ...』
「それより、降谷と会うつもりだったってどういう事だ?」
『...私をつけてたんなら、あのバーの事も知ってるんでしょう?』
「あぁ、そこがどうしたんだ?」
『あのバーの扉に、私を呼び出す内容の手紙が挟まっていたの。こんな廃倉庫に呼び出しなんて、何かおかしいと思ったんだけど、あのバーに行っていることを知っているのは私と"アイツ"と零だけだったから、てっきり零だと思ったの。』
「アイツ?」
『あー...まぁいいわ。後で話す。それより、流さんに連絡は?』
「さっきからずっと入れてる。アンタがあの組織の残党に狙われてると分かった以上、応援を仰がないと無理だ。」
『さっきからって、累計何分?』
「もう5分は経ってる。」
『...そう。』
腰を上げて太もものホルスターから薔薇の拳銃を取り出し、スライドを引く。弾を確認して手を離すと、それはガチャリと重い音をたてた。
「お、おい、何を!?」
『黒だったって事よ』
「はぁ!?」
『この世界じゃよくある。』
スマホを取りだし、"彼"に電話をかける。
『...』
"おかけになった電話をお呼びしましたがーー"
眉を顰める。
なぜだ、なぜ出ない?
もう一度かけ直す。
が、結果は同じだった。
「お、おい、どういう事だ?」
益々険しい顔になる私を、村田が焦った顔で見つめる。
『私は零を探すから、あんたは本庁に戻って。』
「でも、あんた1人じゃーー」
『私はマリーよ、舐めないで。』
心配そうな顔をした彼に、ばん、と拳銃を撃つような素振りをし、ばちんと満面の笑みでウインクをする。
すると、彼は、はぁ ...と大きくため息をついた。
「風見さんの胃が荒れる理由が分かったよ...」
『あら、なにか文句ある?』
口角を上げてそういった私の目を、村田がじっと見つめる。
『...何、』
「お前、」
「死ぬつもりだろ」
どくんと心臓が大きく波打つ。
『...なわけーー』
突然村田が立ち上がり、私の両肩を掴む。
「俺はお前達とは違って潜入してないから、あの暗闇の中で生き残ることの厳しさをお前ほど知らない。けど、けれど...」
私に顔を近づけ、村田が大声で叫ぶ。
「捜査の途中で散った命を守れなかった悔しさなら、俺が1番知ってるんだよ!!だから、」
「絶対に死ぬんじゃねぇぞ、A」
真っ直ぐぶつけられた視線に、全く目を逸らせない。
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キャラメル(プロフ) - めっちゃ面白いです！続きが気になります！！更新頑張ってください^_^ (2020年5月25日 14時) (
レス) id: b8ac5a9a04 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ありがとうございます!更新したので是非よろしくお願いします〜! (2020年3月3日 17時) (レス) id: c49d02c4c7 (このIDを非表示/違反報告)
ココアパウダー(プロフ) - このシリーズほんとに大好きです！更新楽しみです！ (2020年3月2日 16時) (レス) id: 4ae5dd86b4 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 紅坂紅子さん» ありがとうございます(；；)嬉しい(；；)…更新頑張ります!! (2020年1月27日 7時) (レス) id: 26eda5a043 (このIDを非表示/違反報告)
紅坂紅子(プロフ) - 言葉遣い、好きです。更新楽しみにしてます。 (2020年1月26日 2時) (レス) id: 07a06c2ab3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな | 作成日時：2020年1月25日 11時
