【名探偵コナン】Kill B

＊ ページ34

長い口付けの後、酸欠でくらりとして彼にもたれ掛かる。


『だめ.......』


残った微かな理性が自分を引き止める。
が、甘い痺れはそれすらも溶かし始める。


「膝擦り合わせていう台詞ですか?」


久しぶりのそういう感覚は、今の私には予想の数倍毒で、酒で火照った身体には堪らなかった。


『ん、』


ちゅ、と耳に口付けられ、小さく声が漏れる。

まさぐる手はいつの間にか服の中まで伸びてきていて、ワンピースの胸元が大きくはだけていた。


「拒否、しないんですね」


いつかも聞いたような台詞が耳元で囁かれる。


そうだ
今だって逃げようと思えば逃げられる。



キスされて
服の中まで手を入れられて
無意識に膝を擦り合わせて

それでも彼の胸の中に飛び込んでいるのは全て、





私の意思だ。






『.....抱いて、ください』






喉から声を絞り出すようにそう言うと、バーボンは少し笑って




「...行きましょうか」




そう言うと、態とらしくゆっくり立ち上がって、腰の砕けきった私に手を伸ばした。

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