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『あ...』
「お前がわざわざ手を下すことは無いだろう!?」
「そうだよ! そんな酷なこと...」
心配そうに私の顔を覗き込む先輩方に、思わず涙が出そうになる。
『大丈夫です!やります!』
「そうか...でも、殺すことは無いからな?何かあってら俺達に連絡するんだぞ?」
『もう、私だって任務やってきたんですから!大丈夫です! 必ずやり遂げてーー「どうでしょうね!」
私の言葉を遮るように背後で声がし、ゆっくり振り向くと、そこには先程声を上げた男と、そのまわりに数人の若い男達がいた。
「どうせ、逃がしたのあんたなんだろう?」
『はぁ?』
すぅ、と視線が厳しくなるのが分かる。
横で風見が焦った顔をしていた
「おぉ、怖い怖い! "マリー"に睨まれたら終わりだ!みんな気をつけろ〜?」
冷やかすように言って通り過ぎていった取り巻きをじっと見つめる。
「...き、気にすんな?アイツ、ちょっと特殊なんだ」
先輩の1人が私に言う。
『特殊?』
「あぁ。Aと同時期に入ってきた降谷、諸伏は潜入捜査に入っただろう?けれど、あいつだけ潜れなかったんだよ。」
『え?』
「理由は分からないが...まぁ、アイツには、お前や降谷程全てを切り捨てる覚悟も無いしな...それに、妙な噂もあるし。」
『噂?』
「あぁ。黒田警視の後についた
「まぁ、公安だから仕方ないけどな。」
流警視
私にベレッタを渡した張本人...
『...まぁ、気をつけます』
「あぁ、しっかりな!」
バシバシと背中を強く叩かれ、思わず咳き込む。
『だから...毎回毎回力強すぎるんですよ!!』
「ははっ、これくらいしないとお前はドジりそうだからな!」
『今はドジりません!!』
隣で風見がぽかんとした顔をしている。
「昔はなぁ、こいつもよく失敗して怒られてたんだよ! 報告書出さない、なくした...まぁ、それも短い間だったけどな。途中から完璧にこなしてたし...ほんっと、生意気になりやがって!」
『い、痛い痛い!抓らないで!』
「ふふっ、」
『あ...風見、今笑ったな!?』
「い、いえ、そんなことは...」
風見が眼鏡をくいっと上げて誤魔化す。
「...でも良かった、俺達お前のことずっと心配してたんだよ。」
『え?』
「無理するなよ、A...俺達はいつでもお前の見方だからな。」
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キャラメル(プロフ) - めっちゃ面白いです!続きが気になります!!更新頑張ってください^_^ (2020年5月25日 14時) (レス) id: b8ac5a9a04 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ありがとうございます!更新したので是非よろしくお願いします〜! (2020年3月3日 17時) (レス) id: c49d02c4c7 (このIDを非表示/違反報告)
ココアパウダー(プロフ) - このシリーズほんとに大好きです!更新楽しみです! (2020年3月2日 16時) (レス) id: 4ae5dd86b4 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 紅坂紅子さん» ありがとうございます(;;)嬉しい(;;)…更新頑張ります!! (2020年1月27日 7時) (レス) id: 26eda5a043 (このIDを非表示/違反報告)
紅坂紅子(プロフ) - 言葉遣い、好きです。更新楽しみにしてます。 (2020年1月26日 2時) (レス) id: 07a06c2ab3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はな | 作成日時:2020年1月25日 11時