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Code.85 "何故いる" ページ39

そんな中、彼は何故か私に近づいてくる。
おい、やめろ、近づいてくんな。

赤「やぁ、マーー」

そう言いかけた口を慌てて手で塞ぎ、睨みつける。

今何と言おうとした
まさか"マリー"じゃないだろうな

苗「わぁ!! やっぱ紬ちゃん、知り合いだったんだぁ!」

しまった、

いつの間にか御手洗から帰ってきた苗子さんが、嬉しそうにそう言う。

苗「あ、もしかして、お兄さんが彼氏!?」
『は、』
苗「あ、だから言わなかったんだね! ごめんね、無理やり聞いたりして...」
『いや、違ーー「そうなんだ、ということで、お誘いはありがたいが、彼女に申し訳ないから。」

オイ、こいつは何を言っている。

『ちょっとまっーー「合わせろ、俺も色々問い詰められて困ってるんだ。」

抱き寄せられて、耳元で囁かれる。
周りから黄色い歓声があがった。

『......借り1ね。』

フッ、と鼻で笑う音が聞こえた。

『ごめんね、黙ってて...実は、そうなんだ。』
苗「やっぱり〜〜!」

ちぇ、なんだよ、彼女持ちか、なんて言葉が次々と聞こえて、女性達は去っていく。

苗「じゃあ、あのカフェの店員さんに、断りいれなきゃね〜」
赤「...カフェの店員?」
苗「はい! 紬ちゃん、"ポアロ"って喫茶店の超イケメンの店員さんに手振られてて。てっきりそっちとデキてるんだとみんな思ってたんですよ!」
赤「ほぉ...」

いつもの仏頂面で、だが少しだけにやけたように彼が私を見る。

『苗子ちゃん!私達ちょっと話したいことあるからさ、先言ってて貰える?』
苗「あ、うん!」

そう言って、彼女を先に行かせ、人気のない廊下へと、彼を連れていく。

『...ねぇ、』
赤「...すまない。」

申し訳なさそうに、ぽりぽりと頭をかく赤井に、大きなため息をつく。

『これからどうしよう...あんたが彼氏とか私無理...』
赤「あの状況を脱するには、あれしかないだろう。それより、まだ偽名使ってるのか?」
『公安に戻れない事情があるから、私は今交通部に所属してるの。それで、その先輩の結婚式に言ってみれば、何故かラ...赤井秀一がいるし。......というか、なんでいるの?』
赤「そりゃあ、弟の結婚式なんだからいるだろ。」
『え、弟?まさか、太閤名人って、あんたの弟!?』
赤「あぁ。」

開いた口が塞がらない。
一体どういう...
赤「それより、まだその爪やってるのか?」
『マニキュアがこれしかなくて...仕方ないでしょ!』
赤「女って大変だな...」

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はな(プロフ) - にぃーさん» ありがとうございます!励みになります(;_;) (2019年11月8日 19時) (レス) id: 7c73f8d369 (このIDを非表示/違反報告)
にぃー - ほんまに早く読みたい!めちゃおもしろいです更新楽しみにしてます! (2019年11月4日 19時) (レス) id: def134aac7 (このIDを非表示/違反報告)
純花 - すごく面白いです!更新頑張ってください! (2019年10月19日 19時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)
さち - おもしろいです。続きが楽しみです。よろしくお願いします。 (2019年10月19日 16時) (レス) id: c80821aeaf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はな | 作成日時:2019年9月6日 11時

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