Code.76 "さようなら" ページ30
ウ「ダメです、繋がりやせん」
『キャンティとコルンは?』
ウ「今ラム達の部屋に行ってるはずなんだが...こっちも連絡がつかねぇ」
じゃあ、今頃はバーボンにでもやられてるな
ジ「ウォッカ、見てこい」
ウ「了解」
ウォッカが扉を開けて階段を降りていく。
ベ「...一体何が起こっているのかしら」
流石のベルモットも、自分の計画外ことが起きているので、少し焦っているらしい。
『...さぁね、』
公安のみんなに、申し訳ないことをした。
ジンの口から零れて、流れてゆく煙を眺めて思う。
勝手に死ぬなんて、馬鹿だった。
全てが終わったら、風見に、公安のみんなに謝ろう。
そして、少し落ち着いたら、零とマフラーを買いに行こう。薄いピンクの、チェックの可愛いやつがいい。この歳でピンクなんで言ったら、引かれるかもしれないけど、零ならきっとうまく褒めてくれる。なんていったって、彼はポアロの女子高生キラーなのだから。
.....あーあ、
零のせいで、私までこうやって、未来のことを考えちゃうじゃんーー
ウ「兄貴!!バーボンのやつが!!」
ウォッカの叫ぶ声でハッとする。
そこには、腕と腹部から血を流し、ぐったりとしている"彼"の姿があった。
ウ「こいつ、やっぱりNOCだったんすよ!しかも、ラム達をやったのは多分こいつです!」
ジ「何...?」
ジンがバーボンの胸ぐらを掴む。
ジ「お前がやったのか?」
バ「はっ、なわけないでしょう」
この期に及んで彼は強気だった。
ジ「そうか、残念だな...」
ジンが拳銃を突き出し、彼の頭に突きつける。
ジ「じゃあな、バーボン」
『っ、待って!』
慌ててジンの前に立ち塞がる。
ウ「マ、マリー、そいつは...」
『お願い、殺さないで』
ジ「そいつは裏切り者だぞ」
『でも、まだ確定したわけじゃ』
ジ「...お前まさか、」
「NOCか?」
ジンの視線が訝しげなものに変わる。
バ「...なわけないだろ」
『ッ!?』
バーボンーー零は、ウォッカの腕を掴んで無理やり立ち上がると、私の胸ぐらを掴んで、鋭く睨みつけた。
バ「こんな人殺しなんか知るか.....NOCは僕だけだ。ラムもあの男も、殺したのはこの僕なんだからな!!」
ジ「...そうか、やはりな。」
もう一度ジンがバーボンに拳銃を構える。
そんな、やめて、嫌だ
私とのご飯は?初詣は?
みんなのお墓参りは?
誰が、私のマフラー、巻いてくれるの?
零が薄く笑って私を見る。
「さようなら、マリー」
211人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はな(プロフ) - にぃーさん» ありがとうございます!励みになります(;_;) (2019年11月8日 19時) (レス) id: 7c73f8d369 (このIDを非表示/違反報告)
にぃー - ほんまに早く読みたい!めちゃおもしろいです更新楽しみにしてます! (2019年11月4日 19時) (レス) id: def134aac7 (このIDを非表示/違反報告)
純花 - すごく面白いです!更新頑張ってください! (2019年10月19日 19時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)
さち - おもしろいです。続きが楽しみです。よろしくお願いします。 (2019年10月19日 16時) (レス) id: c80821aeaf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はな | 作成日時:2019年9月6日 11時