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Code.71 "へ?" ページ25

『って、組織の人間なら言うんだけどね』
コ「.....へ?」

銃口を降ろされ、間抜けな声が出てしまう。
今、なんて?

『はい、これ』
コ「え、あ、ありがとう」

USBを渡される。
え、え、ちょっと待て、まさか...!

『見つかったのが私で良かったね。』

そうして彼女は揺らめく炎の中でニッコリと笑った。

『君の、本当の名前を教えてくれる?』

俺の本当の正体に気づいている。
まだ数回しか会ったことがないのに...

その恐ろしい洞察力に眉を顰める。
この人に、隠し事はできない。

コ「俺は高校生探偵の工藤新一」
『驚いた、あの工藤新一くん?』

彼女が驚いたような声を出す。

『そっかぁ、君が.....と、長話をしている余裕は無さそうだね。』

ガタガタと真上の天井が揺れ始める。

『一緒に来てくれる?と言っても、もう階下には降りられないから、上に行くしかないんだけどね。』
コ「...あぁ。」

彼女が手を差し出す。

『悪い人たちを、捕まえに行こう』



.



.



.



呆然と座り込んでいた少女を抱き抱え、火の手の少ない方へと連れてゆくと、彼女はぽろぽろと涙を流し始めた。

安「おい、どうした、何があったんだ!?」
灰「江戸川くんが、マリーに、マリーと一緒に、あの向こうに...!」

先程の瓦礫を思い出す。
まさか、あの向こうに...?

安「そうか、」
灰「...なんで、なんでそんなに呑気でいられるの!?あのマリーと一緒なのよ!?」
安「安心しろ、マリーはNOCだ」

その瞬間、彼女が目を見開く。

灰「え、ほん、とに?」
安「あぁ。」

震える彼女を無理やり立たせ、エレベーターの方へと連れていく。

安「右側のエレベーターの非常停止機能を解除させておいた。動くはずだ」

ベルの音がしてエレベーターの扉が開く。

安「君はこれで下に降りるんだ。下には僕の仲間がいる。匿ってもらえ。.....灰原哀として話は通しておくから安心しろ」

心配そうな顔をした彼女を1人エレベーターに乗せ、はぁ、とため息をつく。

Aと一緒なら問題無い。
恐らく無事だろう。

内階段を登る。

...さぁ、ここからどうしようか。



.




.




.





コ「.......マジか」

ドアを蹴破る彼女を呆然と見つめる。
公安警察官というものは全員、卓越した戦闘力の持ち主なのだろうか。

『...零、私...えぇ、無事よ。一体どうなってるの?』

彼女がオレにも聞こえるように、スピーカーモードにして話し始める。

Code.72 "ベタ惚れ"→←Code.70 "炎"



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はな(プロフ) - にぃーさん» ありがとうございます!励みになります(;_;) (2019年11月8日 19時) (レス) id: 7c73f8d369 (このIDを非表示/違反報告)
にぃー - ほんまに早く読みたい!めちゃおもしろいです更新楽しみにしてます! (2019年11月4日 19時) (レス) id: def134aac7 (このIDを非表示/違反報告)
純花 - すごく面白いです!更新頑張ってください! (2019年10月19日 19時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)
さち - おもしろいです。続きが楽しみです。よろしくお願いします。 (2019年10月19日 16時) (レス) id: c80821aeaf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はな | 作成日時:2019年9月6日 11時

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