Code.60 "決死行" ページ13
もし、Aの母を殺したのが組織の誰かだとしたら、あの彼女が潜入捜査に加わったのも頷ける。
そして、その誰かがラムだとしたら、Aはまさか...!
降「風見!Aを止めろ!あいつは恐らく、ラムを殺す気だ!」
風「え?Aさんが?」
降「あいつは、殺された母親の復讐をするつもりだ!」
風「復讐...?」
クソｯ、説明する時間が無い...!
降「いいから、早くあいつのバイクの前方にーなんの音だ?」
風「5時のチャイムです。気にしないてください。」
夕焼け小焼けで日が暮れて
降「とにかく、早くあいつのバイクの前に周りこめ!」
風「と言われましても、今Aさんとかなり車間距離が開いていて...」
山のお寺の鐘が鳴る
風「...Aさんのバイク、見えました!」
降「よし、その調子だ!」
おててつないで皆帰ろ
風「...あと少しです!」
烏と一緒に
風「え？」
降「どうした?」
風「Aさんが、ヘルメットをーー」
帰りましょ
ﾊﾟｧﾝ!
風「っ!?」
その瞬間、イヤホンから凄まじいブレーキの音と風見の焦った声が聞こえてくる。
降「ｯ、おい!風見!応答しろ!」
スマホを取り出し、彼の応答が途絶えた位置を確認する。
降「一体何が...」
.
.
.
ｰｰｰｰｰ
「.....っ、みっ、ざみっ、おいっ、」
「風見ｯ!」
上司が自分を呼ぶ声で目が覚める。
当たりを見渡すともう薄暗くなっていて、けたましいサイレンの音があたり一帯に響き渡っていた。
風「降谷さん...」
降「風見...大丈夫か、」
風「はい...」
ストレッチャーに乗せられているらしい自分の状況を考える。そうか、俺はあの時、Aさんが向けた銃で、車のタイヤがパンクして...
ｿﾞｯ
風「ｯ、」
降「...風見?」
あの時の...自分に銃口を向けた時のAさんの笑顔、上手く言い表せないが、まるで人間が死ぬ前に見せる、何かを覚悟したような笑い方...
風「...Aさんが、俺の車のタイヤを撃ったんです」
降「...何?」
風「早く、Aさんの所に行ってください」
降「おい風見、お前一体何を見た?」
降谷さんが焦った顔でそう訪ねる。
風「...Aさん、死ぬつもりです」
.
.
.
ｰｰｰｰｰ
ジ「どうした」
『公安がついてきていたので』
高速を降りた後、ゆっくりと停車したジンの車の横に並ぶ。
それから、脱ぎっぱなしだったフルフェイスを被った後、後部座席に手を伸ばし、窓をこんこん、と2回ノックした。
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はな(プロフ) - にぃーさん» ありがとうございます!励みになります(;_;) (2019年11月8日 19時) (
レス) id: 7c73f8d369 (このIDを非表示/違反報告)
にぃー - ほんまに早く読みたい！めちゃおもしろいです更新楽しみにしてます！ (2019年11月4日 19時) (レス) id: def134aac7 (このIDを非表示/違反報告)
純花 - すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2019年10月19日 19時) (レス) id: ba5f7bf38b (このIDを非表示/違反報告)
さち - おもしろいです。続きが楽しみです。よろしくお願いします。 (2019年10月19日 16時) (レス) id: c80821aeaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな | 作成日時：2019年9月6日 11時
