code.9 "タイムリミット" ページ10
そうして2人で歩いていくと、1番奥の部屋にたどり着く。
「ここは君しかまだ来たことがないんだ。」
「そうなの...?この、23ー」
「しっ、誰が聞いてるかわからないから。ほら、早く急ごう」
遮られた...
「さぁ、お楽しみの時間だ」
ーーーーー
「クソ!!」
思わず壁をドン、と叩く。
ベ「バーボン、聞こえる?」
バ「ええ、どうしますか?」
ベ「マリーの回収を。何をやってもいいわ。今ライとスコッチをそっちに向かわせたから」
バ「了解。地下に向かいます。確か彼女...マリーは発信機を付けてましたよね?」
ベ「ええ。でも地下だから電波が届かないらしくて...ダメよ。ただ、彼女、部屋の番号を言いかけてたから、それを頼りに頑張ってみて。頼んだわよ、バーボン」
バ「...了解」
拳銃を確認する。
よし、これでいつでも発砲できる。
"23..."
彼女の言いかけた部屋番号。今見えてある部屋番号が10番台、ということは、恐らく30番台は奥の方にある、と考えられる。
23、23、2...
おそらく230番台の部屋は10個。
ひとつずつ扉に耳をつけ、物音を確認する。
"んっ、は"
「クソ、始まったか」
右耳は彼女の甘い声を聴きながら、左耳は扉の奥に集中する。
"やぁ、だめ"
235...物音なし
"ねぇ、ヒール邪魔ぁ"
"そうだな、脱いでしまおう。君の白い脚も全部見たいし、ね"
カコン、
扉に何かが当たる音が聞こえた。
その扉の番号は、
「239...」
バ「マリーの部屋見つけました。行動に移ります。」
ベ「待ってバーボン、悪い報せよ。ライとスコッチが渋滞にハマって動けないみたい。1人で動くのは危ない。もう少し待って。」
バ「...了解」
相変わらず右耳からは甘い声が聞こえて来ていて、思わず電源を切りそうになる。
バ「...クソ、あいつら、何やってるんだ」
"ねぇ、もういいでしょ?マリーちゃん、"
"えー、もう?"
"うん、僕もう我慢できない"
バ「...ベルモット、タイムリミットだ。行く。」
ベ「え、ちょっと、バーボン!」
イヤホンの電源を切り、ドアに向かって立つ。
バ「...よし」
ーーーーー
ピンポーン
インターホンが鳴る。
「...誰だ」
標的が嫌な顔をしてドアの方へ向かう。
「フロントの者です。お呼びでしょうか?」
この声...
code.10 "はじめて"→←code.8 "降谷零と安室透"
218人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
iwa(プロフ) - ひろみつくん救済したかった。話変わってしまいますが。でも、これからどんどん引き込まれてよんでいきます。 (2020年3月13日 13時) (レス) id: d46b647962 (このIDを非表示/違反報告)
ベス - エリザベス女王は本当は女王になる予定ではなかったんです。男の子が亡くなり、姉のメアリーも卵巣がんで子供は出来ず想像妊娠となったんですよね。ターンリー卿の暗殺も偽造で無実だったんです。調べてみるとまた違う形が見えてくるかもですよo( ^_^ )o (2019年6月26日 22時) (レス) id: e7c063a61b (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ベスさん» わぁ、すご...ほんと勉強になります!まだまだ知らないこといっぱいなので、私も調べてみようかな...(..) (2019年6月26日 18時) (レス) id: 476e83acac (このIDを非表示/違反報告)
ベス - 私、メアリー好きなんですよね…ちなみにエリザベスのお母さんのアン・ブーリンの妹もメアリー、エリザベスの異父姉もメアリーの名前ですね。愛され知らずのメアリーがどうしようもないフェリペを好きでその人の為に動いてしまう所も好きですね!♪♪ (2019年6月24日 21時) (レス) id: 137d2adbf4 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ベスさん» 凄い、私もそこまで知りませんでした!そうみたいですね、勉強になりました!ありがとうございます〜( *˙˙*) (2019年6月24日 7時) (レス) id: 476e83acac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はな | 作成日時:2019年6月12日 8時