【名探偵コナン】BloodyMary【黒の組織】

Code.47 "始末" ページ48

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本庁から借りた車に乗り込み、エンジンをつける。
さっきからどうも携帯がうるさい

『...はい』
ジ「マリー、俺だ。今からNOCを始末するところでな」

は?

ジ「お前も来るか?」
『え、誰がNOCって?』
ジ「バーボンとキールだ」

バーボン...!

『...私はいい』
ジ「ふん、つれないやつだ。お前、バーボンと仲が良かっただろう、最期に会話しなくていいのか?」

すると、ジンは通話をスピーカーモードにしたらしく、背後から彼の声が聞こえてきた。

バ「ジン、誰と話してるんですか!?」
『っ、バーボン!』
バ「その声は、マリー...!」
ジ「お前ら仲がよかったからなぁ。さぞかしマリーもショックだろう」
『ねぇ!どうしてバーボンとキールがNOCだと、急に?』

ジンがスピーカーを切ったらしく、バーボンの声が聞こえなくなる。

ジ「キュラソーの情報だ」

キュラソー
確か、ラムに仕えてる...

ジ「...おい、お前今どこにいるんだ」
『...友人の墓参りよ。ねぇ、ジン、やっぱり面白そうだから行くわ。それ、どこなの?』
ジ「フッ.....東都水族館近くの倉庫だ。」
『了解、気が向いたら行くわ』

車を急発進させる。
さっきのふたりがぎょっとした顔でこちらを見ていた。

車をぐんぐん追い越し、速度計がぐんぐん右へと傾く。

『...零、どうか、間に合って』

アクセルをさらに踏み込む。
こんなことになるなら丸腰で来るんじゃなかった。

ぎり、と奥歯を噛み締める。

恐らくここからだと、本庁の方が近い。
それに、あそこにはあの人がいる




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『失礼します』
黒「来たか...」

彼はパソコンから目をあげると、私をじっと見た。

『さっき、ジンから連絡がありました。どういうことですか?』
黒「昨夜、警察庁に何者かが侵入し、NOCリストが盗まれた」
『NOCリスト...確か、各国の諜報員の情報が書かれている...それでバーボンが、』
黒「バーボン?まさか降谷、捕まってるのか」
『えぇ。とりあえず拳銃貸して貰えますか?』
黒「いや、待て、」

黒田さんの携帯が鳴る。

黒「俺だ。あぁ、それで?...分かった。頼んだぞ」

彼が通話を終える。

『誰ですか』
黒「降谷だ、窮地は脱したらしい。」
『よ、良かったぁ...』

はぁ、とため息をつく。
でも、どんな方法を使ったのかは知らないが、まだ疑いは晴れてないだろう。ここからが正念場だ。

『あ、』
黒「...どうした?」

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