【名探偵コナン】BloodyMary【黒の組織】

code.36 "FBI" ページ37

バイクをかっとばし、倉庫へ到着する。

"私もすぐ向かうわ"

ベルモットも来るなら大丈夫だな...

そんなことを考えながら、バイクのエンジンを止める。この中か...

拳銃を構え、倉庫の扉の前に立つ。

『ふぅ...よし、』

扉を蹴破る。
中には誰もおらず、ただただ暗闇が広がっていた。

『...はぁ、早く出てきてくださ〜い』

声をかけながら中を探索する。

『殺しませんから、出てきてくださーー』

突然、電気が点灯して、明るくなる。


なに?
一体何が起こって...!?


急に目の前に現れた女が拳銃を構えながら、私をきっと睨み、叫ぶ。


「FBI!」


『チッ...』

思わず舌打ちをする。
マズいことになったな...

『仕方ない、か』

拳銃を構え、その女に向ける。
逃げるだけだ、急所は外そう。

『ごめんなさいね』

引き金に手をかけた瞬間、手から拳銃が吹っ飛ぶび、腹部に衝撃が走る。
どうやら右腕と腹に弾を受けたらしく、膝から崩れ落ちてしまう。

『いっ...』

ヤバい、 血が、

痛む二の腕を抑えながら、吹っ飛んだ拳銃をやっとの事で取る。

ダメだ、左じゃ撃てない。
それに、肋骨いったな...

「久しぶりだな、マリー」

その瞬間、動きが固まる。
この声は...

『ライ...』

急いで振り向くと、そこにはいつもと同じように煙草をふかす彼がいた。

ラ「まさかお前を撃つ日が来るとはな...」
『くっ...』

痛む右腕をぎゅっと握りしめ、止血を試みる。
が、手に力が入らず、上手くいかない。

ラ「おっと、動くなよ、」

彼が私の頭に銃口を構える。
ここまでか...


いや、待て
死ぬ前に、あのことを聞かなければ


右腕を抑えていた左手を外し、彼に向けて銃を構え、立ち上がると、眉間に銃が強く当たる。

『ライ...あんたに、死ぬ前に、っ聞かなきゃいけないことがある...』

呼吸が荒くなる。

『なんで...なんでスコッチを...』

右腕から血液が流れ落ちる。


『景光を、見殺しにしたの!?』


ライの目が大きく見開かれる。


『答えろ、ライ!いや.....赤井秀一!』

ラ「まさか、お前ーー」
『っ...』

その瞬間、鋭くはしった痛みに膝の力が抜けて、崩れ落ちる。

『私は...っ、』
赤「もういい！それ以上喋るな!」

赤井が慌てて私に駆け寄り、体を支える。

赤「ジョディ、救急車だ」
『駄目、ベルモットが、...っ来るから。それより、それより答えて、...景光を、なんで、』

赤井が腕の傷を力強く抑える。
すると、すぐに血は止まった。

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