code.22 "ごめん" ページ23
ジ「お前が電話に出ねぇなんて珍しいな。何かあったのか」
『いえ、何も』
ジ「フッ...で、どうだった?俺たちを嗅ぎ回っている鼠共は」
『彼らは組織幹部の情報を手に入れようとしたみたいですが、どうやら寸前で諦めたようです。バーボンから連絡は?』
ジ「特に何も無かったそうだ...奴ら、始末したのか?」
『いいえ。その必要は無いかと』
ジ「そうか...今度の金曜日、開けておいてくれ」
『了解。任務?』
ジ「いや、1杯付き合って欲しい」
『...了解』
電話を切る。
ラ「ジンか」
『えぇ。バーボン達から連絡があったと。特に心配ないって』
ラ「そうか」
ライが煙草の火を消し、暗い海に背を向ける。
ラ「帰るぞ」
.
.
.
ピンポーン
家のベルがなり響く。
『...』
ライとはさっきホテルで別れたし...
もしかして、さっきの山岡会の奴らが勘づいたか
拳銃を構え、ドアスコープから外を覗く。
『...!』
景光、
慌ててドアを開けると、そこには見慣れた彼が立っていた。
『こんな遅くにどうしたーー...景光?』
様子がおかしい
『ちょ、中に入って』
無理やり彼を部屋の中に入れる。
『ねぇ、どうしたの、ん』
え、
私今、景光とキス、してーー
そう理解した瞬間、口内に舌が入れられる。
え、なに、なに急に
脳に上手く酸素が回らない。
くるしい、むり、
ばんばんと彼の胸板を叩き、無理やり自分から離す。
『急にどうし...』
彼の目を見て、思わず動きが固まる。
景光は、普段の彼からは想像出来ないくらい暗く、悲しい目をしていた。
そのままソファに押し倒され、天井とからの顔が目に映る。
景「ごめん」
卑怯だ。
そんなの、
拒めるわけ、ないじゃないか
.
.
.
.
ーーーーー
降「はぁ...」
彼女の家のドアの前で立ち止まり、ベルを押す。
返事はなかった。
「電話にも出ないし、何やってるんだ...」
試しに、玄関のドアを引いてみると、予想とは裏腹にドアは開いていた。
降「おい!いるのか?」
ソファに膨らみが見える。
降「おい、何やってるんーー...どうした」
ぼんやりと一点を見つめている彼女を眺める。
様子がおかしい。
それに...
降「...服、着てくれないか」
なんの反応もしない彼女を見かねて、玄関の鍵を閉めに行く。
ん?
その途中でテーブルに1枚の紙が置かれているのを見つける。
それには、ただ一言、見慣れた字体で
"ごめん"
と書かれていた。
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iwa(プロフ) - ひろみつくん救済したかった。話変わってしまいますが。でも、これからどんどん引き込まれてよんでいきます。 (2020年3月13日 13時) (レス) id: d46b647962 (このIDを非表示/違反報告)
ベス - エリザベス女王は本当は女王になる予定ではなかったんです。男の子が亡くなり、姉のメアリーも卵巣がんで子供は出来ず想像妊娠となったんですよね。ターンリー卿の暗殺も偽造で無実だったんです。調べてみるとまた違う形が見えてくるかもですよo( ^_^ )o (2019年6月26日 22時) (レス) id: e7c063a61b (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ベスさん» わぁ、すご...ほんと勉強になります!まだまだ知らないこといっぱいなので、私も調べてみようかな...(..) (2019年6月26日 18時) (レス) id: 476e83acac (このIDを非表示/違反報告)
ベス - 私、メアリー好きなんですよね…ちなみにエリザベスのお母さんのアン・ブーリンの妹もメアリー、エリザベスの異父姉もメアリーの名前ですね。愛され知らずのメアリーがどうしようもないフェリペを好きでその人の為に動いてしまう所も好きですね!♪♪ (2019年6月24日 21時) (レス) id: 137d2adbf4 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ベスさん» 凄い、私もそこまで知りませんでした!そうみたいですね、勉強になりました!ありがとうございます〜( *˙˙*) (2019年6月24日 7時) (レス) id: 476e83acac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はな | 作成日時:2019年6月12日 8時