Code.45 "酷い真実" ページ46
ベ「えぇ。いいけど、どうして?」
『少し気になったから...ねぇ、その薔薇の拳銃の女の名前って、』
ベ「Bettyよ...実は彼女、組織に殺されたの。」
"組織に殺された"
やっぱり私の推測は間違ってなかった。
同様を悟られないように、感情を押し殺しながらベルモットに尋ねる。
『...どうして?』
ベ「彼女は、ボスの恋人だったの。」
ボスの、恋人
ベ「ボスは彼女を、彼女はボスを心から愛していたわ。けれど、そういう彼女を快く思わない人がいたの。」
『それって、』
ベ「ラムよ。一言で言えば嫉妬ね、組織の秘密を大量に握り、ボスにかなり近かった彼女に対する"嫉妬"。そして、その嫉妬はますます膨れ上がり...」
ラム...
ベ「...どうしたの、マリー。あなたまさか、そのBettyと何か関わりがあるなんて言わないでしょうね」
『...ないわよ』
ベ「そう。じゃああなた、あの拳銃は誰に貰ったの?」
『私のママよ、あなたの言うBettyなんて知らないわ』
ベ「そう.....一瞬期待したのにね」
『え?』
ベ「あなたが、あのBettyの娘なんじゃないかって」
なに、
ベ「私、ずっと探してるのよ、彼女の娘を。それはそれは、もうずっと長い間ね.....さぁ、お喋りはここまで。今日の電話の内容お互いに秘密にしましょう。」
『えぇ、じゃあ、ね』
通話を終えて、スマホをテーブルに置く。
"彼女はボスの恋人だったの"
ということは、おそらく私はボスの娘
『そんな...』
そして、Bettyーー私の母を殺したのはラム
スマホの画面を下にしてテーブルに置く。
ダンッ!
テーブルを拳で叩くと、凄まじい音がした。
Bettyはボスの恋人、だと?
なら、私は
ボスの娘
『はぁ.....』
大きなため息をつく。
そんなこと、あってたまるか。それに、ボスには私以外に娘がいたはず。
それにしても、ベルモットと母は随分親しかったらしい。実際に、ベルモットはBettyの娘である私を探していると言っていた。
ラム、ラム、ラム...
机の引き出しから、ダイヤと薔薇のイラストが掘られた箱を取り出す。
そこには、真新しい高校の制服を着て笑う少女の私と、満面の笑みの母が映っていた。
『お母さん、なんだか大変なことになりそうだよ...』
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iwa(プロフ) - ひろみつくん救済したかった。話変わってしまいますが。でも、これからどんどん引き込まれてよんでいきます。 (2020年3月13日 13時) (レス) id: d46b647962 (このIDを非表示/違反報告)
ベス - エリザベス女王は本当は女王になる予定ではなかったんです。男の子が亡くなり、姉のメアリーも卵巣がんで子供は出来ず想像妊娠となったんですよね。ターンリー卿の暗殺も偽造で無実だったんです。調べてみるとまた違う形が見えてくるかもですよo( ^_^ )o (2019年6月26日 22時) (レス) id: e7c063a61b (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ベスさん» わぁ、すご...ほんと勉強になります!まだまだ知らないこといっぱいなので、私も調べてみようかな...(..) (2019年6月26日 18時) (レス) id: 476e83acac (このIDを非表示/違反報告)
ベス - 私、メアリー好きなんですよね…ちなみにエリザベスのお母さんのアン・ブーリンの妹もメアリー、エリザベスの異父姉もメアリーの名前ですね。愛され知らずのメアリーがどうしようもないフェリペを好きでその人の為に動いてしまう所も好きですね!♪♪ (2019年6月24日 21時) (レス) id: 137d2adbf4 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - ベスさん» 凄い、私もそこまで知りませんでした!そうみたいですね、勉強になりました!ありがとうございます〜( *˙˙*) (2019年6月24日 7時) (レス) id: 476e83acac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はな | 作成日時:2019年6月12日 8時