血 ページ5
咲江side
−放課後・浅野邸−
生来「おかえりなさいませ。」
咲江「ただいま。 血、頂戴。」
生来「かしこまりました。」
愛佳「学校どうでした?」
咲江「同じクラスに居た。
けど、時間が掛かるかも知れない。」
愛佳「珍しく弱気ですね。」
咲江「そんなことない。
ただ、どうしても早く私のモノにしたくて仕方ない。」
生来「焦りは禁物ですよ。焦っていいことは何もありません。
それに咲江様はA様を愛しているのでしょう。
なら焦らなくてもいいはずです。」
咲江「生来の言うことはいつも正しいわね。」
生来「そんなことは。
用意が整いました。」
咲江「ありがとう。」
生来「300年前とはだいぶ変わったけど不自由してませんか?」
咲江「大丈夫。
血を飲めないのは辛いけど。」
生来「だったら、帰ってきてすぐに飲めるようにしておきますね。」
咲江「そうしてくれると助かる。」
生来「愛佳、買い物に行ってきて。」
愛佳「えー。昨日行ったのに。」
生来「しょうがないでしょ。」
咲江「私が行ってくるよ。」
生来「いえいえ。咲江様に行かせるわけには。」
咲江「いいの。ここら辺のこと知っておきたいし。」
生来「かしこまりました。メモに書いてある物を買ってきてください。」
咲江「わかった。」
―土手―
土手もだいぶ変わったのね。
買い物をするのだって変わりすぎていて難しかったくらいだもの。
…あれって、A?
A「ちょっと何なんですか。」
男1「いいじゃん。遊ぼうよ。」
男2「こんなところでボーっとして。暇なんでしょ?」
A「そんなことありません。」
咲江「ちょっと。何してんの?」
男3「この子と遊ぼうとしてただけだけど?」
男1「何?一緒に遊びたいの?」
咲江「そんなわけないでしょ!」
次の瞬間、ヴァンパイアの力で男たちを吹っ飛ばした。
ビビって逃げていくなんて情けない。
近くにAしか居なくてよかった。
A「何…今の…。」
咲江「こうなったから言うけど、私ね、ヴァンパイアなの。」
A「ヴァンパイア…。」
咲江「えぇ。
来て。」
―浅野邸―
咲江「ただいま。」
生来「おかえりなさいませ。
貴方が、A様ですね。」
A「どうして私の名前を?」
咲江「とりあえず座って。」
生来「飲み物をとってまいります。」
A「咲江、どういうこと?」
咲江「私たちは300年前に出会っていたの。」
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作者名:彩貴 | 作成日時:2016年4月7日 0時