あの有名歌い手、LIVEしないらしいよ

気分 ページ11

そして二時間以上待って二人が帰ってきた


どんだけ早く買ったのでしょうか


俺の家から一番近い店まで車で約一時間くらいかかるぞ


『で、なに買ってきた？』


「えっと…」


「野菜と果物と肉とパンとカップラーメンと…」


『待って、カップラーメン必要？』


「もち」


「あとは、アイスとお菓子を少し」


『少しっていう量じゃないと思うけど？』


そう言い俺は自分の足元を見た


ごみ袋くらい大きい袋が2つあり、そのうち一つがアイスとお菓子しか入っていなかった


『無駄遣いすんなって言ったよな？』


「うっ、ごめんなさい。」


『まぁいいや。夕飯つくんの手伝えよな。それで許す。』


「わかった！」


「なにつくんの？」


『どーしよっかな？肉じゃがかなんかでいい？』


「生姜焼き食べたい気分」


『どんな気分だよ。材料あるしいいよ。じゃあころん。ご飯炊いてくれ。そのくらいはできるよな』


「もちろん！」


そう言いころんは米を出し、土鍋に入れようとした。


『ストーップッ‼米はまず研げよ。炊飯器じゃなくて土鍋なんだから！』


そんなこんなで夕飯作りは始まった


はじめての土鍋で悪戦苦闘のころんを横目に生姜焼きを作り始めた


『あ、り…やっぱいいや。』


味噌汁を頼みたかったが莉犬に任せると怖いことになりそうだったので、自分で作ることにした。

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