人生逆転ゲーム (ページ16)

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ゲーム61 ページ16

夢主side

あれから何週間たっただろう。
父さんも斗真も心配してくれてるけど学校には行きたくない。
多分ご飯も食べる量も減ったから5キロは落ちた。

もう高校辞めよっかな。

ピーンポーン

ピーンポーン

ピーンポーン

ピーンポーン

うるさいなぁ……

『はい…なんでしょう。』

流司『よっす』

急いで玄関の扉を閉めて鍵をかけた。

流司『おーい出てきてくれー』

横『Aちゃん！
お願いだから学校に来て。』

宏『Aちゃんが部活にもクラスにもいないから凄い寂しい。』

洸『学校に来て欲しい。』

牧島『A。ほんとに俺たちにできることなら全部やるから。』

ほかの1年の剣道部の人も来てくれてる。
ずっと私なんかに話しかけてる。

流司『なぁ。そんな所に引きこもってて楽しいか？』

は？……楽しいわけないじゃん。でも外よりかは楽でいい。

『お帰りください。』

荒牧『帰らないよ。Aちゃんが出てきてくれるまで。』

『……もう嫌なんだよ！！早く帰れよ！いちいち家に来てほんとに何がしたいわけ？！
君たちのそうゆう所ほんと嫌い！わざわざ変なことに足突っ込んでさ！仲間気取りの仲良しクラブじゃん！もう帰って！！
ずっとこっちに来ないで！』

ﾊﾞﾘｰｰｰｰｰﾝ

『え？』

パチン(ビンタ)

幽『……』

幽『お願いだから！学校に来て！
Aの居ない学校生活なんてもう耐えれない。一緒に学校に行こ？一緒に帰ろ？
Aは元凶なんかじゃないから。もう1回学校に来て欲しい。』

『もう無理なんだよ！もう行きたくない！中途半端な優しさは私を苦しめる！居場所のない所に行きたくない！何も考えずに…。
もうほっといてよ。』

流司『居場所ならあるだろうが！
何も考えずに生きていくなんて馬鹿みたいなこと言ってんじゃねぇよ。
居場所は俺たちが作る。』

横『お願い。ドアを開けて。もうAがいなくなるのは嫌なんだ。』

牧島『中学校の時みたいに離れるのはもう嫌だ。』

幽『Aの居場所ならずっとあったんだよ。
怖がることなんてないよ。絶対私らはAの友達だから。』

ｶﾞﾁｬ。

一同『A！(ちゃん)』

『……心配かけて……ごめんなさい。』

それから私は大声で泣いた。
子どものように。
みんな優しく受け入れてくれた。

明日は……学校に行く。
部活も行く。
何があっても
明日何が起こっても。みんなを信じる。