八話目 ページ9
Aはすばやかった。
とてつもない早業だった。
Aは静雄の布団にもぐりこむと、叫びかけていた静雄の口を片手で塞ぎ、どこにそんな力があるのか静雄も布団に連れ込んで、腰をがっちりホールドしたのだった。
静「なっなにやってんだ手前っ！///」
貴『ん〜？明日は僕、行きたいとこあっから早く寝ないと、ね？』
静「ね？じゃねえんだよ！///おっ俺床でね、ねねね寝るからっ』
日付はもう変わってしまっていた。
静雄はあわわ、と逃げ出そうとする。
しかしどこにそんな力があるのか(二回目w)、Aは身動きできないようにぎゅうううっと静雄を抱きしめていた。
静「は、離しやがれっ//手前ちっこいくせしてなんでそんなに力強いんだよ！///」
貴『……毎日毎日殴られ蹴られしてたんだよ。体が頑丈になるのは当たり前でしょ。』
冷たい声。
本当にAが発した言葉なのか疑うほど冷たい声だった。
そして冷たいのは声だけではなかった。
瞳。何に対しても絶望した。そんな瞳だったのだ。
静雄は体をびくり、と震わせる。
静「っ……………す、まねぇ…。」
思わず、といったように静雄は謝罪の言葉を呟いていた。
貴『…っ………、ッばーか！シズちゃんのばーっか！』
貴『なに謝ってんのさ。僕を怒らせたとでもおもった？そんなすぐ怒るわけないでしょー？もう、かわいいなあ僕の彼女さんはｗ』
ケラケラと笑うA。先ほどの冷たい声色も瞳もなかった。
出会った当初の、Aだった。
静「ばっばかっていうほうがばかなんだよ！て、てか彼女ってなんだ彼女は手前だろうが…！//」
おもわず言い返す静雄。
もうAはいつも通りだった。いつものように(とはいってもつい先ほどであったのだが)静雄が言い返せれたのは、そのおかげだったかもしれない。
貴『じゃ、シズちゃんお休み。』
Aはそう笑顔で言うと静雄の首に手刀をした。
静雄は急に手刀をされたため、なす術もなく気絶したのだった。
貴『.......えへ、やっちゃった...。すまんな俺の天使。よし寝よう。』
こうしてAも眠りについたのだった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 36人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
†黒音レオ†(プロフ) - 静雄ちゃん、可愛いぃぃぃぃ(( (2013年3月23日 21時) (
レス) id: 7c6dc6b04b (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - 主人公設定に一目惚れしました！ 私はどちらかというと臨也派ですが、静雄も大好きです！ 続編もちゃんと読みますね！ (2013年1月17日 3時) (レス) id: 30bc6ead24 (このIDを非表示/違反報告)
ａｐｐｌｅ(プロフ) - 氷華さん» わ、ありがとうございます!!続編行ったんでよければ見てやってください＼(^o^)／ (2012年12月28日 3時) (レス) id: 20814b3a0f (このIDを非表示/違反報告)
☆チョコケーキ★(プロフ) - ａｐｐｌｅさん» 駄作なんてめっそうもない！神ですよ！神！ (2012年11月4日 20時) (レス) id: d8b912f9a2 (このIDを非表示/違反報告)
ａｐｐｌｅ(プロフ) - ☆チョコケーキ★さん» いえいえそんなことはないですよ^^ こんな駄作にコメをしてくださる☆チョコケーキ★さんの方がよっぽど優しいです( ´ ▽ ` ) (2012年11月4日 19時) (レス) id: 20814b3a0f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
