甘いチェリー (ページ9)

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デートページ9

～CM side～

待ち合わせのお店にはもうAさんが来ていて、座っている後ろ姿が見えた。

CM「お待たせ。」

「ﾁｬﾝﾐﾝ君こんばんは。」

挨拶は欠かせない性格だもんね。

CM「こんばんは。お腹すいたでしょ？」

大きく頷くAさんは、服装は大人っぽいけれど幼稚に見えた。

何だか守ってあげたくなるような。

CM「Aさん、昔も美人だったけど、ますます美人になったね。」

「はい？辞めてください。」

すぐにメニューで隠したAさんの顔は、どんな表情をしているんだろう。
笑っているのかな、怒っているのかな。

CM「…(笑) ごめんごめん。」

「…もう。」

頬を赤らめて、僕を睨みつける。
素直に喜べばいいのに。Aさんは素直じゃないな。

「早く頼みましょう？」

店員「お決まりですか？」

CM「スープパスタと…Aさんは？」

「生パスタでお願いします。」

店員「はい、かしこまりました。」

*

「ﾁｬﾝﾐﾝ君、お酒は？」

CM「まだいいかな。Aさんってお酒強い？」

「たしなむ程度にしか飲まないかな。」

今度は一緒に居酒屋でも。
二人きりでバーでも行きたいなって思ったり。

CM「じゃあアルコール欲してる時は、誘ってね。
もちろん、そうじゃない日でも遊びに行ったりしよう。」

「ﾁｬﾝﾐﾝ君からも誘ってよね。約束ね。」

そう話しているうちに湯気の出るパスタが僕たちの前に置かれた。